厳格な宗徒が一家心中 聖書の一節に従い「子を神に捧げる」と遺書も

トランプ元大統領の熱心な支持者でもあった一家は、選挙敗北の頃から姿を見せなくなったという。

2023/02/15 06:30

祈り

アメリカの敬虔なキリスト教一家が、集団で命を絶った。一家は詳細な遺書を残しており、それによると「子供を神に捧げる」という聖書の一節に従って自殺したとみられている。『NBC News』や『NEW YORK POST』などの海外メディアが、事件の一部始終を報じた。



 

■夜中に3発の銃声

アメリカ・ペンシルベニア州にあるダウブさん宅の裏庭で、一家3人(父、母、娘)の死体が発見された。真夜中に近隣住民から「3発の銃声が聞こえた」と警察に通報があったという。

捜査の結果、父親のダウブ・ジェームズさんは妻のデボラさんによって、デボラさんは娘のモーガンさんによって、銃で頭を撃たれたことが判明。娘のモーガンさんは、自分自身に銃を向けたとみられている。


関連記事:姿を消した3歳女児が洗濯機の中で発見 救急搬送するも悲しい結末に

 

■念入りに計画された心中

警察は、ダウブさん宅に残されたノートに、一家心中の決意が詳細に記載されていたことを発表した。ノートは9ヶ月も前の時点から綴られており、娘のモーガンさんが聖書の「親が子供を神に捧げる」という一節を元にして、自殺する日を決定したと書かれていたという。

また、ノートには「どのように自殺を決行するのか」「遺産はどうするのか」「飼い犬の世話の仕方」といったことも記載されており、かなり入念に準備をしていたことが窺える。


関連記事:男性がライブ配信中に首吊り自殺 プロポーズするも女性の家族に反対され…

 

■中絶に激しく反対

ダウブ家は、家族全員が信仰心の非常に厚いキリスト教徒で、近所でも有名なほどだったそうだ。厳格なキリスト教徒のなかには中絶に反対している人も多いが、ダウブ家もその権利に激しく反対していた。

アメリカ全州で中絶が合法化される判決が出た際には、一家の庭に「中絶反対」と書かれた複数枚の看板が散乱していたという。


関連記事:公共交通機関に「子連れ禁止ゾーンを作って」 女性の提案が賛否を巻き起こす

 

■近隣に大きな衝撃

また、一家はドナルド・トランプ元大統領の「非常に熱心な支持者」だった。2020年の選挙でトランプ氏が敗北した頃から、街で姿が見られなくなったことが近隣住民から指摘されている。

ダウブ一家が突然命を絶ったことについて、近隣の人々の中で大きな衝撃が走っているようだ。娘のモーガンさんは学校にも通わず、自宅で勉強をしていたというが、「とても聡明だった」と人々は語っている。

・合わせて読みたい→公共交通機関に「子連れ禁止ゾーンを作って」 女性の提案が賛否を巻き起こす

(文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部

教養として学んでおきたい5大宗教 (マイナビ新書) 【Amazonでチェック】

アメリカ聖書自殺ドナルド・トランプ遺書遺産中絶飼い犬翻訳記事ペンシルベニア州キリスト教徒一家心中
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング