日本人の9割、この漢字の「特殊な読み」を知らなかった 女性の回答率0%の世代も…
日本女性の97%が、特殊な読み方を知らなかった漢字。一方、男性は一定数が認知しており…。
見知らぬ漢字に遭遇した際、人は前後の文脈や漢字の部首・つくりに注目し、意味や読み方を推測するもの。しかし中には、そんな努力を嘲笑うかの如く「なぜこの組み合わせで、こう読むんだよ…」と絶望したくなるような、とんでもない読ませ方をする熟語も存在するのだ。
今回は、日本男性の8割、女性の9割が知らなかった「特殊な読み方の漢字」に注目したい。
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■「強敵」を何と読む?
Sirabee編集部では以前、全国の10〜60代の男女1,000名を対象とし、漢字の「強敵」の読み方に関する調査を実施。その結果、全体の92.1%が「きょうてき」と回答していた。
もちろん「きょうてき」という読み方は正しい…というか、逆にこちらの読み方を知らない人の方が珍しいと思われるので、こちらの数値はあまり重要ではない。
しかし、こちらの漢字にはもう1つ、非常に力強い読み方が存在するのをご存知だろうか。残る7.9%がどのように回答したかというと…。
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■男女の差がデカすぎる…
全体の7.9%は、こちらの読み方に対して「とも」と回答。
年代ごとの回答を見ると、かろうじて40代は11%となっているが、その他の年代では「とも」と回答したのはいずれも1割未満と、ごく少数であった。
さらに注目したいのが、性別ごとの傾向。男性は12.1%が「とも」と回答しているにも関わらず、女性の回答率はわずか3.5%と、3倍以上のポイント差がついている。
また男性だけに限れば、10〜40代はいずれも「とも」の回答率は15%前後なのだが、10〜20代および60代女性による「とも」の回答率は0%であった。
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■「あの名作漫画」の影響か
全体の1割弱と非常に少ない割合ではあるが「強敵」を「とも」と読んだ人々は、かの名作漫画『北斗の拳』の影響を受けたものと思われる。
『北斗の拳』といえば、文明と秩序が失われて荒廃した世界(通称、世紀末)を舞台に、伝説の暗殺拳の伝承者・ケンシロウの生き様を描いたハードボイルドアクション漫画。
ケンシロウは文字通り拳ひとつで多くの猛者たちと対峙していき、激闘の果てに新たな絆が生まれることも。作中でケンシロウが彼らを思い出す際は「強敵よ…」といった独白と共に、ライバル達の姿が空に描かれることが多く、こちらの「強敵」には「とも」というルビが使用される。
そのため『北斗の拳』読者にとっては「強敵」といえば「とも」、「とも」といえば「強敵」に他ならないのだ。『北斗の拳』が大きな人気を博したのは、今から40年前の80年代…ということで、最も多く「とも」と回答した世代が40代という結果にも納得である。
現代には親友を意味する「ニコイチ」や「ズッ友」といった言葉もあるが、やはり絆の強さでいえば「強敵」(とも)が大きくリードしているのではないだろうか。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)