日本人の5割超が『卍解』正しく読めないと判明 予想外の結果に「なん…だと?」
「卍解」の正しい読み方を調査してみると…。予想だにしなかった結果に、思わず「なん…だと」と呟いてしまった。
漢字の世界は複雑怪奇。中には「本来読むはずがない特殊な読み」を有した熟語も存在し、漫画の世界ではそうした専門用語にこそ、作者のセンスが大きく反映される。
今回は、ある人気漫画に登場した特殊な読みの熟語について探っていきたい。
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■少年漫画界における「オサレ」の帝王
能力系バトル漫画で最も読者が興奮する瞬間といえば、やはりメインキャラクターの「能力判明」か「真の力の解放」の2大巨頭。作品によってはこれらの2大要素を包括したシーンも少なくなく、人気漫画『BLEACH』における「卍解」の披露はその最たる例だろう。
同作に登場する「死神」と呼ばれるキャラクターたちは各々が固有の「斬魄刀」という武器を所持しており、斬魄刀の力を解放した第1形態は「始解」、そして最終形態は「卍解」と呼ばれる。
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■ところで「卍解」は何と読む?
『BLEACH』はこうした少年(厨二)の心をくすぐる設定に秀でており、前出の「卍解」のように「一体どのような人生を送ればこんなセンスの塊のような単語を思いつくのか」といったオリジナルワードが多数登場。
なお「卍解」は「ばんかい」と読むのが正しいのだが、あまりのお洒落(オサレ)ぶりに、ノーヒントで読むのはほぼ不可能と思われる。そこで今回は、全国の10〜60代の男女1,000名を対象として「卍解」の正しい読み方に関する調査を実施することに。
調査の結果、なんと「ばんかい」と正しく読めたのは、全体のわずか45.5%と判明したのだ。
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■回答結果の詳細に「なん…だと?」
「卍解」という文字の並びを見ると、やはり「まんじかい」と読みたくなる気持ちは理解できる。なお、こちらの読み方を選択したのは全体の54.5%であった。
アニメの大ヒットが記憶に新しい漫画『東京卍リベンジャーズ』にて「東京卍會」(とうきょうまんじかい)なるチームが登場するため、こちらの読み方と混同してしまった人も一定数いるのではないだろうか。
とはいえ若年層は問題なく「ばんかい」と読める人物が多く、10〜30代はいずれも半数以上が正答しており、10〜20代男性に至っては7割以上が「ばんかい」と回答している。
『週刊少年ジャンプ』における『BLEACH』の連載期間は2001年〜2016年のため、10〜20代は「直撃世代」ではないが、昨年10月より放送開始となったアニメ『BLEACH 千年血戦篇』にて、新規の若手ファンを獲得したのだろうか。
個人的には50代女性の35.8%、60代男性の40.5%が「卍解」の正しい読み方を知っている点に感動すら覚える。やはり『BLEACH』には世代や性別、年齢すらを超越した、普遍の魅力が備わっていると確信した思いだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)