日本人の96％、キャンドゥの「★の位置」誤解していた　意外すぎる進化に驚き…

キャンドゥの看板で確認できる「★」のマーク。日本人の96%が、こちらの「現在の位置」を知らなかったことが判明し…。

調査

2023/03/08 04:45

秋山はじめ

店舗や企業にとって「名前」を認知してもらうのは何より重要。名前を思い浮かべる際、看板やロゴマークをセットで連想する人もいることだろう。

なお日本人の9割以上が、100円ショップ「キャンドゥ」看板の「星の位置」の秘密を知らなかったことが判明し…。

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■キャンドゥの「★」はどこに付く？

幅広い年代層から支持を集めている「キャンドゥ」の名前は誰しも知っていると思うが、看板のデザインはどうだろうか。

白・黒・オレンジを基調とした配色に「百円玉」と、星マークを冠したお馴染みの看板。「Can Do」というアルファベット表記の中に「★」マークが付いているのだが、じつは現在、こちらのマークには日本人の9割以上が知らなかった「変化」が起きているのだ。

■9割以上の人が選んだのは…

今回は、全国の男女1,000名を対象として「キャンドゥの正しい看板表記」に関するアンケート調査を実施。

その結果、じつに全体の92.0%もの人が「Can★Do」と回答しており、こちらのロゴマークが大勢のユーザーに認知されていると、改めて感じられた。なお、その他の回答については「CanDo」が4.4%、「CanDo★」が3.6％という結果に。

いずれの年代でも男性より女性の方が「Can★Do」回答率が高いと判明しており、女性の方がこうしたデザインの細かい部分に敏感なのかもしれない。…しかしじつは今回の設問、厳密にいうと「Can★Do」は正解ではないのである。

■キャンドゥから「衝撃の告白」が…

誤解を招かぬよう補足すると、「Can★Do」表記は「正解であって正解ではない」というのが正しいだろうか。「余計に分かりづらいぞ」というツッコミが聞こえてくるが…その点は見逃してもらいたい。

今回はまず、そもそもあの「★」マークにはどのような意味が込められているのかを確認すべく、キャンドゥ広報に詳しい話を聞いてみることに。

すると、キャンドゥ担当者は「創業当初の経緯は把握できていないのですが」と前置きしつつ、「お客さまに「感動（CanDo）」を与えたいという思いと、やってできない事はない（Can do）という姿勢の象徴として、★を社名に入れたのが起源ではないかと考えてります」とのコメントを寄せてくれたのだ。

「Can Do」の和訳はもちろん知っていたが、「カンドゥー」とも読めることから「感動」にかかっていたという事実には驚かされてしまった。

しかし、その後に飛び出した「『Can★Do』看板は残しつつ、今後の出店のメインは『CanDo★』表記になります」とのコメントは、それを遥かに上回る衝撃であった…。

■じつは変化していた「★」マーク

じつは、キャンドゥは店頭看板のマークを「Can★Do」から「CanDo★」に一新し、新デザインでの記念すべき第1号店「イオンモール福岡店」が、2022年11月17日に福岡県でオープンしたばかりなのだ。

なお、本取材へのコメントを寄せてくれた今年2月24日時点では、全国に「7店舗」しかない看板デザインとのことであり、全体で見ればまだまだ「Can★Do」看板の方が圧倒的多数。

星の位置が変わった経緯について、キャンドゥ広報は「ライフスタイル提案型の100円ショップに進化していくにあたり、『発信』というキーワードを重要視しています」「発見・驚き・楽しさを象徴する★に『より発信を強めていきたい』という意味を込めて流星のデザインにし、名前の中央から右端に出すことで、動きや流れ、拡散など『情報の発信』を表現しています」と説明している。

星の位置ばかりに気を取られていたが、従来の「★」マークから、流れ星の「★彡」マークのように変化していたことにも気づかされた。

キャンドゥは「『発信』には我々からの発信も、お客さまからの発信も含んでおり、コミュニケーションするライフスタイル提案型の店舗化へ進化してまいりたく、ロゴ変更を行なった次第です」とのコメントも寄せており、同社の強い決意が感じられたのだった。

なお、変化したのはあくまで「店舗の看板ロゴ」であり、企業としてのロゴは「Can★Do」を使用していくそう。