中日・ロドリゲス、ファンに別れ告げ「夢を追うことに」 MLBでのプレー目指す
亡命が報じられた中日ドラゴンズのジャリエル・ロドリゲスがファンに別れを告げ、MLBでのプレーを目指すことを明かした。
搭乗予定の便で来日せず、出身国のキューバからの亡命が報じられていた中日ドラゴンズのジャリエル・ロドリゲス投手が27日、自身のインスタグラムを更新。日本のファンに別れを告げ、MLBでのプレーを目指すことを報告した。
■「自分の夢を追うことに」
ロドリゲス投手は、ドラゴンズのユニフォーム姿の写真を投稿すると、「私にとっては美しい思い出となるこの写真で、中日の選手として過ごした美しい3年間を支えてくれたファンの皆さんに感謝すると共に、突然の契約解除をお詫びしたいと思います」と報告。
続けて、「しかし、私は自分の夢を追うことにしました。それはMLBでプレーすることです。残念ながらキューバからではそれは叶えられません」と明かし、「献身的に、規律正しく努力すれば必ず達成できると思っています」としている。
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■2年間の契約更新に合意も…
ロドリゲス投手は2020年にドラゴンズと育成契約し、同年8月に支配下登録。昨シーズンは中継ぎに転向し、阪神タイガース・湯浅京己投手と並んで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得すると、オフにはドラゴンズとキューバ野球連盟が2年間の契約更新で合意した。
しかし先月29日、搭乗する予定だった飛行機に乗っておらず、連絡が取れない状態になっていることが判明。海外の記者が、ロドリゲス投手が亡命して近くMLBの球団との契約を模索していると伝えていた。
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■元同僚がエール
ロドリゲス投手のインスタグラムには、同じくキューバ出身で、ドラゴンズを経て北海道日本ハムファイターズでプレーするアリエル・マルティネス選手が「幸運を祈ります」とコメント。
日本のファンからは、「本当に頑張れよ! 応援しとるから。3年間ありがとね」「メジャーで大活躍するの期待してます!」「突然のサヨナラは寂しかったけど、こんな形しか選べなかった大きな理由があったんだよね。メジャーでの活躍、楽しみにしてるよ」とエールが寄せられた。
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■ファンは複雑な思いも
また、ツイッターでも「ジャリエル」のワードがトレンド入り。
キューバは社会主義国で、プロ野球選手も国家公務員のため、MLBでのプレーを目指して亡命する選手は以前から多い。ファンからは「もちろんメジャー挑戦は応援したいけど経緯がさすがにちょっとな」「国が抱えている複雑な背景があるし…なんとも言えない」「契約破棄を許す前提を作るわけにはいかないから球団にはやることきっちりやってほしい」とさまざまな声があがっている。