自分の仕事は「人工知能に奪われる」と思う? 20代以下では7割弱が…
Chat GPTの登場で一気に普及したAI。「仕事を奪われてしまう」と心配している人の割合は…。
今、注目の対話型人工知能(AI)である「Chat GPT」を開発したOPEN AI社のサム・アルトマンCEOが10日、来日した。アルトマン氏は首相官邸に岸田文雄総理大臣を訪問した他、自民党のAIプロジェクトチームの会合にも出席している。
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■マスク氏も警鐘
AIに質問すると答えてくれる、という使いやすさから爆発的なスピードで普及しているChat GPT。
「読書感想文や小論文が一瞬で書けてしまう」といった教育現場での対応の問題や、社内の機密資料をディープラーニングさせることで情報流出の危険性がある…といった指摘も。
OPEN AI社に出資していることで知られる実業家のイーロン・マスク氏も、「AI開発の6ヶ月停止」を警告するほどだ。しかし、使われて普及するほどさらに技術は進化し、その勢いをとどめるのは難しそうだ。
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■5割が「仕事奪われる」
一方で懸念されるのが、AIが人間の仕事を奪ってしまうのでないか、という問題。その心配は、世間の意識においてどれくらい切迫感があるのだろうか。
Sirabee編集部が3月27〜28日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、自分の仕事は「近いうちにAIに取って代わられる」と答えた人が13.5%。
「将来的には取って代わられる」との回答が40.7%となり、過半数がAIに仕事を奪われる未来を想定していることが明らかとなった。
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■若い世代ほど警戒
今回の調査結果を世代別に検証してみると、興味深い傾向も。「近いうちに取って代わられる」と予想する人はどの世代でも1割台で、10〜30代ではやや高い程度。
しかし、「将来的には」と考える人は若い世代で顕著に多く、10〜20代では52.2%にのぼる。上の世代で低いのは「自分は逃げ切れる」と考えているためか。
とはいえ、仕事が減少した中高年にリスキリングを求める企業も多く、また「人生100年時代」と言われる昨今、AIがさらに本格的に普及した状況で逃げ切れる人がどれくらいいるのかは予測しづらいところだ。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)