2割の人が間違えていた『ご遠慮ください』の正しい意味 「義務教育の敗北」との声も…
「ご遠慮ください」の正しい意味って知ってる? 意外に間違えている人も多いようで…。
注意書きに書かれがちな「ご遠慮ください」という表記。どうやら意味を勘違いしているユーザーが多いようで…。
■「ご遠慮ください」の意味は…
今回、Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女1,000名を対象に「注意書きの『ご遠慮ください』」の意味について調査を実施。
その結果、全体の26.1%が「『出来ればしないでもらいたい』という意味」、全体の73.9%が「『禁止』という意味」と回答していた。
関連記事:映画館での迷惑行為、劇場側も困惑… 「もう来ないで」ネットで怒りの声続出
■2割の人が間違えていた
なお、「ご遠慮ください」の正しい意味は「『禁止』という意味」だ。「ご遠慮ください」の「ご」は尊敬の意味を持つ接頭辞で、「ください」は「くれ」の丁寧語であるため、相手に敬意を払いながら「やめてください」と依頼する意味合いとなっている。
もちろん、法的な禁止のニュアンスはなく、「絶対にやるな」という強制力を持った表現ではないのだが、現代社会においてはマナー的に「禁止」という扱われ方をしている。
関連記事:シャープ公式、ツイッターでの“巻き込み”に訴え 「何度でも言います」
■「義務教育の敗北」といった意見も
以前、ツイッター上にて「写真撮影はご遠慮ください」といった旨の表示をしていたのに、写真を撮られたと語っていたユーザーの匿名投稿機能にて、撮影者から「ご遠慮ください、はできればしないでくれたらありがたいくらいの意味で絶対だめだとは思ってませんでした」といった投稿が寄せられており、話題を呼んでいた。
これを受け、ツイッター上では「婉曲表現」がトレンド入り。様々なユーザーからは「婉曲表現は現代では通じないから使わない方がいい」「これは義務教育の敗北だろ」といった意見が寄せられていた。
関連記事:松屋店頭ポスター、文系・理系で「意味変わってくる」と話題 その発想はなかった…
■婉曲表現はわかりにくい?
ちなみに「ご遠慮ください」だけでなく、「お控えください」や「善処します」といった婉曲表現も現代では理解されにくいといった指摘も。
注意書きする際は、婉曲表現よりも「撮影禁止」「絶対にやめろ」など、直接的に表現した方がいいのかもしれない。
・合わせて読みたい→松屋店頭ポスター、文系・理系で「意味変わってくる」と話題 その発想はなかった…
(取材・文/Sirabee 編集部・北田力也)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)