WBCで一球も投げられなかったオリックス山崎颯一郎 「すごく悔しい思い」【オリ熱イズム2023】
侍ジャパン強化メンバーに選出されていた山崎颯一郎。2次ラウンドのイタリア戦から合流も“出番なし”に本音を語っている。
今年世界中を熱狂させたWBCで、負傷のため出場困難と判断された栗林良吏(広島)。
代わって、侍ジャパン・栗山英樹監督が最後に緊急招集したのが、昨シーズン終盤からオリックスバファローズのリリーバーとして、190センチの長身から繰り出される最速160キロの速球を武器に、侍ジャパン強化メンバーにも選ばれていた山崎颯一郎だ。
■「一番悔しかった」本音こぼす
2次ラウンドのイタリア戦(東京ドーム)から合流した山崎颯だったが、マイアミに舞台を移した準決勝、決勝でもブルペン待機のまま出番はなかった。
帰国後、「全体的にすごく悔しい思いをした。悔しさの方が大きいです。すごい悔しい思いもしましたし、一番悔しかったですね、今までで。でも、それでもやっぱさっきも言ったんですけど、得るものの方が僕は大きかったなと思ってるので、球団とか、オリックスの球団もそうですし、こういう優勝まで行けたWBCのメンバー、関係者にはすごく感謝しています」と話していたが、せっかく選ばれたのだから、投げられなかった悔しさは半端じゃない。
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■久しぶりの投球に歓喜
今年26日の阪神とのオープン戦(京セラ)では、7回から打者2人を大観衆の中、実戦登板した。
「だいぶ力みました。大観衆の中、久しぶりに投げられて、結構嬉しかったです。とりあえず2アウトとって変わる予定だったんでちょっと宇田川(優希)には申し訳ないけど、ランナー残しちゃったんすけど。でもそうですね。まだちょっと抜けたりとかもしましたし。でもフォークも使いたかったので。もうちょっとヒットを打たれた場面もあったんですけど。最後のやつのフォークを続けられたらいいなと」と課題も挙げる。
さらにWBC球との違いについては、「キャッチボールしてみた感じだったらあんまり違和感なく僕は行けてたんすけど、やっぱマウンド上がって出力が上がるとちょっと変化が、ちょっと違うということも。そこをしっかり調整していけたら」と語った。
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■「精度をもっと上げていきたい」
この日はかなり力みを感じたようで、「だいぶ力んでました。だいぶ焦ってたので、はい。今日投げてよかったかなと思います。まあでも感覚じゃないですかね、シンプルに感覚だと思うんで。力んでいたていうのもありますけど、力んで、自分があんまり投げないような球が出てたので、理由はわかってるので、そこもしっかり修正していきたいなと思ってます。調整というよりかは、ブルペンでも作ってなかったので練習合間のピッチングぐらいです」と問題点はわかっている様子。
球速は変わらず150キロ台後半をマーク。「球速もある程度ありましたけど、昨年よりかは差はありましたね。やっぱ(球が)抜けるときの差があったので、シーズンはその抜けがないようにっていうのはあります。あとフォークも何球か投げて、最後は良かったですけど、その前にヒットを打たれたやつも落ちきれてなかったので。でも今日も投げれてよかったですね。それでしっかり三振もとれたのでその精度をもっと上げていきたいなと思います」と語る。
山崎颯のウィークポイントとも言われる落ちる球の精度は、まだまだ上げていく必要がありそう。