オリックスGWは3カード連続勝ち越しで首位キープ 中嶋監督「諦めなくて最後までやっている」【週刊バファローズ2023】
ゴールデンウィークのオリックス・バファローズは3カード連続で勝ち越し。貯金6で首位に。
■「ペーター」が活躍
前日の延長サヨナラ負けの疲労が心配される中、チームは本拠地に戻り埼玉西武との3連戦。初戦、オリックスの先発は次期エース候補の山下舜平大。山下は変化球の抜け球が目立ったものの150キロ台後半の速球で西武打線を7回無失点でねじ伏せる。
打線も6打点の擁護で、山下は宮城と並ぶ負けなしの3勝目をマーク。
試合後、山下は「途中、苦しい場面が多かったんですけど、いいところで抑えられたのでよかったです」と語り、ニックネームのペーターについて「小さいころから呼ばれているので、ファンの皆さんに呼んでもらえると嬉しいです」と笑顔を見せた。
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■2戦目は劇的なサヨナラ
2戦目は山本由伸と高橋光成のエース対決。前回敗れているだけに今回は勝ちたかった山本だったが、6回にマキノンに2ランを浴びてしまい先制を許してしまう。
その後もオリックス、西武ともに点を重ねるも2点のビハインドは変わらず。しかし最終回、西武の守護神、増田達至から二死満塁のチャンスを作ると森の2点タイムリーで同点に追いつく。
さらに二死二、三塁から頓宮裕真が劇的なサヨナラ打を放ちオリックスがサヨナラ勝ちした。
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■西武戦3連勝はならず
試合後、中嶋監督は「非常によくつないで、あっちまでもっていけたっていうのが大きかったんじゃないですかね。クリーンアップまで。諦めなくて最後までやっているのはあるでしょうけども、最初からいきましょう。先制、中押し、だめ押しとね。気持ちいいですね、そういうことは」と打線に早期の援護を促していたのが印象的だった。
3戦目は山岡泰輔が3点差を守れず6回に同点に追いつかれると、試合は西武ペースに。2点ビハインドの最終回1点差まで迫るも今シーズン初の同一カード3連勝にはならなかった。
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■打線は絶好調だが
この6連戦、打線は絶好調なのだが、投手陣が昨年より安定感に欠けるのが気になるところ。ただ現時点で貯金6で首位を走っているのは、三連覇に向けて良いスタートを切れてると言ってもいいだろう。
今週は9日から仙台で東北楽天ゴールデンイーグルスと、12日から京セラで再び福岡ソフトバンクとの3連戦を行う。この6連戦は取りこぼすことなく、団子状態になっているパ・リーグ戦線から一歩前に出たいところ。
得意としている交流戦までにどれだけの貯金を稼げるのかが大きなポイントになる。
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■著者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)