二つ星イタリアン元料理人の「ベーコンチーズパスタ」が絶品 ワンパンパスタの弱点を克服
日本在住のイタリア人MARCOさんが、YouTubeチャンネル『きょう何たべよ / Marco Macri』でベーコンチーズパスタを紹介。実際に作ってみたら…。
余計な洗い物が不要で、最近流行っている「ワンパンパスタ」。旨味が凝縮されるのでおいしいが、一方でドロっと、ねっとりとしたパスタになるというデメリットもある。
そうした中、二つ星イタリアン元料理人で日本在住イタリア人のマルコさんが、YouTubeチャンネル『きょう何たべよ / Marco Macri』に、ワンパンパスタの短所を長所に変える「ベーコンチーズパスタ」を投稿。Sirabee編集部は実際に試してみることにした。
画像をもっと見る
■ワンパンで作る「ベーコンチーズパスタ」の材料
・スパゲッティ 120g(茹で時間12分のものを使用)
・水 750㏄
・粒の黒コショウ 3g
・ベーコン 35g
・ペコリーノロマーノ 35g
・塩 2g
パスタはマルコさんが使用していた1.9mmで茹で時間が 12分のディチェコを選んだ。今回作るパスタは味が強いので、濃厚なソースに負けないようパスタは太いものを選ぶのがポイントとのこと。別のパスタを使用する場合、茹で時間によって水の量を調節する必要があるので、水は少なめにしておいてあとから足すほうがいいだろう。
また、ベーコンやペコリーノロマーノと塩気が強いものが入るため、塩は少なめ。こちらも足りなければ後から足すほうがいい。
ローマの郷土料理「グリーチャ」に似ているが、豚の頬肉の塩漬けのグアンチャーレではなくベーコンを使用するため、マルコさんは「ベーコンチーズパスタ」としている。
関連記事:鳥羽周作シェフが作る「最高のペペロンチーノ」が感動的なウマさ これは激ハマり…
■パスタを茹でるまで
黒コショウはフライパンで軽く炒っておき、包丁やすり鉢などで潰しておく。
ベーコンは短冊切りにしてフライパンで炒めていく。油は使わずじっくりと炒め、途中で軽く塩を振る。フライパンに焦げができるが、旨味なので取らないようにする。
ベーコンが焼けたら取り出し、水と黒コショウを入れて沸騰させてパスタを入れる。フライパンからはみ出した部分は、写真のように湯をかけよう。こうするとしんなりとして湯に沈んでいく。
関連記事:ワンパンで作る鳥羽シェフの「きのこクリームパスタ」に衝撃 これスゴすぎ…
■チーズがたっぷり!
パスタがアルデンテになり、茹で汁が少なくなってきたら、火を止めてベーコンを投入。
そこにたっぷりとチーズを加え、鍋を振って混ぜる。チーズが入ることでソースが固くなるので、あえて残り汁は多めにしておくのがポイント。この方法だとソースの中のでんぷんが多いため、チーズが溶けても分離せず失敗しづらいという。
ドロっとしがちなワンパンパスタの短所を生かした「ベーコンチーズパスタ」の完成だ。
関連記事:リュウジ氏の虚無パスタ「カッチョエペペ」が絶品 シンプルなのにハマる…
■「ドロッと感」とチーズとコショウが最高
たっぷりとチーズの入ったソースは、ドロッとしていてかなり濃厚。それでいて黒コショウが非常に効いているのでパンチのある味わい。マルコさんは「これはビールだな、ワンパンつまみパスタといっても間違いないな」と言っており、刺激的で大人向けの味ともいえる。
カチョエペペにベーコンが加わっているのでシンプル過ぎず食べやすくなっているが、それでも少し人を選ぶパスタなので、黒コショウの量を減らしたりチーズを多めにしたりと工夫してみるといいだろう。使う材料の種類が少ない一方で、それぞれの素材の良さがダイレクトに出るので、チーズは大胆に入れるほうがいいかもしれない。
関連記事:鳥羽周作シェフが作る「ベーコンとアーリオ・オーリオ」が激ウマ 犯罪レベルのわんぱくパスタ
■「暗殺者のパスタ」が話題に
マルコさんといえば、同じくYouTubeに投稿した「暗殺者のパスタ」が、さまざまな料理人が真似して投稿するなどSNSで話題に。ドロっとして濃厚でピリ辛なトマトソース、香ばしいパスタの食感など非常におもしろいパスタだ。Sirabeeでも過去にレビューしているので気になる人はチェックしてみてほしいぞ。
■フライパンで作るベーコンチーズパスタ
・合わせて読みたい→リュウジ氏の虚無パスタ「カッチョエペペ」が絶品 シンプルなのにハマる…
(取材・文/Sirabee 編集部・二宮 新一)