新日本BOSJ元WWEスーパースターKUSHIDAが早くも黄色信号も… 「3行ポジティブ日記書けば大丈夫」

KUSHIDAにとっては準決勝トーナメント進出がさらに遠くなる1敗となってしまった。

2023/05/18 02:15


KUSHIDA

新日本プロレスは毎年恒例のジュニアヘビー級最強戦士決定戦『BEST OF THE SUPER Jr.30』(BOSJ)5.17宮城・仙台サンプラザ大会を開催した。



■KUSHIDAには負けられない試合

セミファイナルではAブロック公式戦、KUSHIDA (1勝3敗=2点)と、石森太二(3勝1敗=6点)が対決した。KUSHIDAは昨年6月にアメリカWWEから新日本マットに復帰。

石森に宣戦布告するも、手足口病の療養で戦線離脱し、対決は流れてしまう。

その間、KUSHIDAはIWGPジュニアタッグ王座は獲得したが、シングルプレイヤーとして、実績を残してないだけに『BOSJ』で結果を残し、再びIWGPジュニア王座に挑戦したいところ。

しかし、ここまで、IWGPジュニア王者の高橋ヒロムに勝つなど好調のマイク・ベイリーには勝利したが、DOUKI、ティタン、TJPに敗れ早くも3敗目。今回の石森戦はいろんな意味で負けられない試合だ。


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■石森がカウント3

ときを経て実現する因縁の一戦は、お互いに得意としている腕の攻め合いに。石森のラフファイトに押されるKUSHIDAだったが、サブミッションで応戦していく。

石森はリバース・ブラディーサンデーを決めるがカウントは2。ブラディクロスを狙う石森にKUSHIDAは飛びつきのアームロックに行くところを石森が力づくですブラディークロスを決めてカウント3。

KUSHIDAにとっては準決勝トーナメント進出がさらに遠くなる1敗となってしまった。


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■石森は試合後に挑発

バックステージで石森は「オイ、KUSHIDA! オマエ、タイムスリップするの得意だろ? だがよ、開幕までにタイムスリップした方がいいんじゃねえのか? なぜなら、オマエは4敗目! もう脱落だろ」と挑発。

笑いながら「で、次は! オォ、あのレンチ持ったイマイチなあんちゃんか。成績がイマイチなあんちゃんか。SHO! 分かってんだろうな? ということで、今日はここまでだ」と語った。

5.18岩手県営体育館大会で対戦する同じバレットクラブに属しながらもユニット内ユニットH.O.Tのメンバーとして関係が微妙なSHOとの一戦に切り替えていたのが印象的だ。


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■「ポジティブ日記書けば」

一方のKUSHIDAは「大田区総合体育館で優勝したらアイスを買う。そのアイス、何にしようかなと思って。ピノなのか、チョコジャンボモナカなのか、パピコなのか、はたまたガリガリ君か、どの商品ならスポンサー的に OK だとか考えてたけど、4 敗目。厳しいのか、厳しくないのか? いや、目の前に 3 行ポジティブ日記書けば大丈夫でしょう。まだまだ諦めない」と語る。

「次はヒロム。IWGP チャンピオンの 2023 年の胸を借りさせていただきます。俺は誰にも負けたくないよ。もちろん今の IWGP チャンピオンにも、ヘビー級にも、同じ『SUPER Jr.』が開かれている同じ大会の他の 9 試合にも俺は負けないよ。(引き上げながら)諦めずにいきます」とまだまだ諦めていない様子。

しかし、このあとリーグ戦がかなり混戦にならなければ4敗というのは厳しい。唯一救いがあるとすれば、今年はリーグ戦2位までが決勝トーナメントに出場できること。5.18岩手大会でヒロムを破ればその可能性は0ではない。

◆新日本プロレス◆

『BEST OF THE SUPER Jr.30』

2023年5月17日/宮城・仙台サンプラザホール/観衆:1,075人

▼BEST OF THE SUPER Jr.30 Aブロック公式戦(30分1本勝負)

●KUSHIDA【2点】(13分30秒 体固め)【8点】石森太二○

※ブラディークロス


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■執筆者プロフィール

どら増田

どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。

音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。

横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。

2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。

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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田

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