デーブ・スペクター、市川猿之助の事件で“心中”文化に苦言 「美化してきた」
一家心中を図ったと見られる歌舞伎役者・市川猿之助。デーブ・スペクターは、日本に“心中”を美化する文化があると指摘し…。
タレントでテレビプロデューサーのデーブ・スペクターが、21日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)に生出演。一家心中を図ったと見られる歌舞伎役者・市川猿之助の事件に絡め、日本に心中を美化する文化があると指摘した。
■一家で心中か?
猿之助は18日午前、自宅で意識がもうろうとしている状態を、迎えに来たマネージャーが発見し、通報。リビングには父で歌舞伎役者の市川段四郎さんと母が並んで倒れており、母はその場で死亡を確認。
段四郎さんも搬送先の病院で死亡が確認された。なお、検視では向精神薬中毒で亡くなった疑いがあることが発覚した。
現場には「死んで生まれ変わろうと思った」などとつづった猿之助の遺書も残されており、一家心中を図った可能性があると見られている。
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■「猿之助さんが自殺幇助に問われる可能性は?」
細野敦弁護士が事件について解説すると、ゲストのタレント・鈴木紗理奈から「猿之助さんが自殺幇助に問われる可能性は?」「そうった場合、何が争点に?」との質問が。
細野氏は「両親が自発的に自殺を決めているならば、その点では猿之助さんの刑事責任は問われない」とするも、「自殺の意思決定、実行に猿之助さんが何かしらの手伝いをしているのであれば、自殺幇助ということに」など、罪に問われる可能性があることを示唆した。
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■「文化的に無理心中を…」
するとデーブは、「ずっと反省しなければならないのは、文学や文化的に(日本に)無理心中を美化してきたのがあった」と割って入るようにコメント。
日本における心中の文化的位置付けを指摘すると、「今はやってないにしても、未だに温情刑を前提にして、無理心中のことを…弁護側がそれを使うのではないでしょうか?」と、裁判になった場合は情状酌量の材料に用いるのではと予想した。
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■法定刑は軽い?
これに細野氏は、「無理心中という(両親の)同意がないのに殺しているという、現状その証拠はない」と現段階でわかっている情報を整理。
的を射なかったのか、デーブが「無理心中で、量刑が短くなるってのをよく聞きますけど」とさらに質問すると、細野氏は「自殺の幇助だとしても、執行猶予つくってのはそうですね」と法定刑が軽いことを認めている。警察は既に現場検証や家宅捜索などを行っているが、今後の展開はどうなるのだろうか。
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■主な相談窓口
・いのちの電話
ナビダイヤル=0570-783-556(10時~22時)
フリーダイヤル=0120-783-556(16時~21時。毎月10日は8時~11日8時)
・日本いのちの電話連盟(https://www.inochinodenwa.org)
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)