大河ドラマ『光る君へ』の題字が決定 書家・根本知氏「何度も筆をとりました」
2024年度大河ドラマ『光る君へ』の題字が決定。紫式部と藤原道長、両者の想いが入り混じる。
■『光る君へ』の物語
10世紀後半、京で生まれ、まひろと名付けられた1人の女の子がいた。下級貴族である一家の暮らしぶりは豊かではなかったが、まひろの文学の素質は幼い頃から際立ったものがあり、弟への講義を横で聞くだけで、漢学も和歌も覚えてしまうほどだった。
のちの最高権力者となる藤原道長と少女のまひろは運命的に出会い、やがてお互いに惹ひかれていく。しかし両家の家格の違いと、まひろの母の死にまつわる秘密が、2人の関係に影を落とす。その後、父の受領としての赴任先・越前に同行したまひろ。一方で、道長はライバルを蹴落とし、権力の階段を急速に上り始めていた。
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■天皇までも魅了する「源氏物語」
道長への思いを断ち切って、京に戻り藤原宣孝との結婚を決めるまひろ。娘を授かったものの、わずか一年で夫が急逝。シングルマザーとなったまひろは、子育てのかたわら一編の物語を書きはじめる。主人公は皇子でありながら、臣下となった光る君。その呼び名のとおり光り輝くように美しい男性だ。
「源氏物語」の評判はまたたく間に広がり、まひろは、道長から、娘に后としての教養を授ける女房として宮中に上がるよう、強く誘われる。一人娘の養育のために、宮中に上がることを決意するまひろ。
宮仕えのかたわらで、道長のバックアップを得て、乞われるままに源氏物語を書き進む。書き上げる端から周囲が奪い合うほどの人気ぶりで、女性たちはもちろん、天皇までもが源氏物語に魅せられる。物語の登場人物「紫の上」にちなんで、まひろに「紫」の呼び名が冠されるほどだった。
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(文/Sirabee 編集部・ホンマみつる)