交流戦2カード連続勝ち越しで首位奪還 投打活躍の宮城大弥が防御率トップに【週刊バファローズ】
先月30日から開幕した日本生命セ・パ交流戦。オリックス・バファローズが、首位に再浮上している。
■山崎「正直、ちょっと動揺」
舞台を名古屋に移すと、初戦は山岡と中日の小笠原慎之介の投手戦になるが、そのまま試合は延長戦へ。延長11回ワゲスパックが捕まりサヨナラ負けを喫した。
第2戦は山崎福が6回を1失点の粘投を見せると7回に打線が爆発し、一気に5得点。このままリリーフ陣が無失点で繋いで勝利。
試合後、山崎は「正直、ちょっと動揺していた部分はあったんですけど、なんとか三振で断ち切れてよかったです」と振り返ると、バンテリンドームはプロ初勝利(2015年)の思い出の地と告げられ「その時は、今の福良GMの監督代行初勝利の試合だったので、なんとかそのときも勝つことができてうれしかったですし、本当にこの球場はいいイメージがあるので、投げやすかったです」と懐かしんでいた。
そして誰もが期待している打席では2打数無安打に終わったが「交流戦もまだまだ続きますけど、次は打てるように頑張ります」と2週間後の明治神宮球場での東京ヤクルト戦を見据えていた。
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■宮城「一生懸命バットを…」
そして勝ち越しを駆けた第3戦、オリックスは宮城、中日は髙橋宏斗という侍ジャパン対決。試合は宮城が絶好調な中、髙橋もピンチを作りながらも得点を与えず7回無失点でマウンドを降りる。
するとオリックスは8回、森友哉の先制3ラン、宮城のタイムリーなどで一気に5得点。宮城はスイスイと最終回まで投げきり今シーズン2度目の完封勝利。5勝目をあげるとともに、防御率はリーグ1位になった。
試合後、宮城は「しっかりと低目に投げ切れていましたし、長いイニングを投げられてよかったです。野手のみなさんが打ってくれて、いい流れといいテンポで投げられたので、本当に感謝しています」と振り返ると、プロ初打点のタイムリーについて「3三振していたので、なんとかバットに当てようと思って、一生懸命バットを振りました」と笑顔。この結果、千葉ロッテが阪神に敗れたため、オリックスが首位に再浮上している。
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■今週のポイント
今週は京セラに戻って、読売と横浜DeNAとの6連戦が行われる。ポイントは山下の起用法だろう。
中10日から中8日になり、中7日になれば盤石な先発ローテーションが組めるのだが、山下を中8日で行かせるとなると、違う先発ピッチャーの昇格やブルペンデーがある可能性も考えられる。打つ方では宗佑磨がどれぐらい時間がかかるのか気になるところだ。
まずは貯金10以上を維持していくことを期待したい。
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■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)