オリックス・田嶋大樹の離脱でドラ1・曽谷龍平がプロ初先発 巨人打線に「名前負けしないように」
7日の読売戦(京セラドーム大阪)で先発予定だった田嶋大樹が登録を抹消。ドラフト1位・曽谷龍平は穴を埋められるか。
パ・リーグそして交流戦で単独首位を走るオリックスにアクシデントが起きた。7日の読売戦(京セラドーム大阪)で先発予定だった田嶋大樹が、左前腕の張りのため6日、登録を抹消されたのだ。
チームにとって開幕からローテーションの一角を担って来た田嶋の離脱は痛い。そんな田嶋に代わって先発に抜擢されたのは、ドラフト1位ルーキーの左腕、曽谷龍平だ。
■「しっかり準備していきたい」
6日の試合前に中嶋聡監督から「行くぞ!」と言われたという曽谷は「ヨシ! 来たな」と思ったそうで「いただいたチャンスをモノに出来るように、しっかり準備をしていきたい」と意気込んだ。
1年目となる今シーズンの曽谷は一軍では中継ぎで3試合に登板。勝ち負けはつかず防御率は5.40とプロの洗礼を受けている。
「前回の当番は自分のほうに矢印が向いてしまった。今回は相手に向かって投げていけるような姿勢を見せていきたい」という曽谷。
「技術にしろ体力にしろまだまだな部分があった」とプロの厳しさを痛感したようで、ファームの調整では「状況に応じて、落ち着いて投球というか、そういう部分が出来てきている」と手ごたえを感じたようだ。
関連記事:オリックス新外国人・コットン、来日初先発 「とにかくゼロを続けていく」
■「名前負けしないように」
プロ初先発については「まあ、打たれると思うんですけど、そこはしっかり、一旦自分の中で落ち着いて、次の投球が出来るようにしていきたい」と語り「落ち着く」ことをテーマにしていた。
読売打線の印象を聞かれると「名前を言えば、誰もが知ってる選手がたくさんいるので、そこで名前負けしないように、自分の投球をしていけたらいいなと思います」と強力な読売打線を相手に自分の投球を見せていく。
関連記事:オリックス・山下舜平大、4勝目へ 「真っ直ぐを活かす意味でもフォークは大事」
■田嶋の穴を埋められるか
曽谷の先発起用に「自由に投げてくれたらいい。自分の今までやって来たことといいますか、取り組んで来たこともいろいろあると思います。それを出せばいい」と中嶋監督。
「いい結果だったらそれでいいと思うし、ダメっていう言い方はおかしいですけど、自分の課題が出来ると思って、まあそのための登板だと思っていいんじゃないですか」と曽谷には何も気負わず投げてもらいたい意向を示している。
今シーズン開幕投手を務め、連勝街道まっしぐらの山下舜平大が中8日の先発を続けているため、オリックスの先発陣は7人必要な状況となっており、曽谷が結果を残せば田嶋の穴を埋められるだけに、今回の登板は注目したい。
関連記事:オリックス山本由伸、先発を前に囲み会見 「まだまだだけどしっかり集中して投げていければ」
■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
・合わせて読みたい→オリックス山本由伸、先発を前に囲み会見 「まだまだだけどしっかり集中して投げていければ」
(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)