SNSで話題の「強冷房車」　既婚男性の5割弱が導入求める

関東以北では梅雨入り前から猛暑に。「弱冷房車を廃止して」「強冷房車を設定して」との声も。求める割合を調べてみたら…。

調査

2023/06/07 15:45

関東以北はいまだ梅雨入りが発表されていないが、7日の東京都心の最高気温は29.6℃。真夏日の一歩手前で、厳しい暑さが続いている。そんな中、SNSでは朝から「弱冷房車」だけでなく「強冷房車」がトレンド入りした。

ツイッターでは「めっちゃ汗かくので弱冷房車は嫌い」「乗ろうとするところ、だいたい弱冷房車で萎えてる」「弱冷房車なんて廃止しろ！」という声が。

また、「極度の暑がりなので強冷房車も設けてほしい」「弱冷房車が必要なら強冷房車も作ってほしい」といった悲鳴も少なくない。地球温暖化が進む中、かつての感覚では夏を乗り切れないという人も少なくないのかもしれない。

実際、どれくらいの人が強冷房車を必要としてるのだろうか。

Sirabee編集部が、5月25〜26日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「強冷房車」について調査したところ、「とても必要」と回答したのは全体の8.7％。「やや必要」が23.3％で必要と感じる人が3割を超えた。

ただ、最も多かった答えは「あまり必要ない」で、48.9％。「必要ない」の19.2％を加えるとこちらが多数派ではある。

オフィスや寝室でも「エアコン論争」がしばしば起きるが、今回の調査でも男女差が顕著に。「とても必要」との回答が最も多かったのは、既婚男性で14.5％。「やや必要」も29.5％にのぼり、5割近くが強冷房車を求めていることがわかる。

独身男性はいずれも既婚者よりは少ないが、それでも「とても必要」が1割を超えた。一方、最も少なかったのは独身女性。「とても必要」は3.9％。「やや必要」を加えても2割台半ばにとどまっている。

クールビズなどの施策も浸透したとはいえ、やはり電車に乗り込んだビジネスマンがだらだら流れる汗をハンカチで拭う姿はしばしば見られるもの。

東南アジアなど暑い国で地下鉄に乗った際など、強烈な涼しさで一気に落ち着いた経験がある人もいるのではないだろうか。記者も弱冷房車は絶対に避けるようにしているが、鉄道各社には「強冷房車」の検討もぜひ進めてもらえるとありがたいのだが。

タカハシマコト：ニュースサイトSirabee編集主幹／クリエイティブディレクター

1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ（TCC）会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。

著書に、『ツッコミュニケーション』（アスキー新書）『その日本語、お粗末ですよ』（宝島社）

（文／Sirabee 編集部・タカハシマコト）

【調査概要】
方法：インターネットリサーチ
調査期間:2023年5月25日～5月26日
対象:全国10代～60代男女1,000名（有効回答数）