30代男性の約半数、傘で「牙突」練習していたと明らかに 斎藤一もこれにはニッコリ
『るろうに剣心』に登場する必殺技・牙突。30代男性の約半数が「傘で練習していた」ことが判明した。
6月といえば梅雨、梅雨といえば傘、そして傘といえば「牙突」である。今回は、傘を使用して練習したくなる必殺技の代名詞・牙突の「現代における知名度」について分析していきたい。
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■そもそも「牙突」って何だ?
「牙突」(がとつ)は、漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(以下、るろ剣)作中に登場するキャラクター・斎藤一が使用する必殺技にして、彼の代名詞的存在。
斎藤といえば、狼のような鋭い眼光や「スダレ」にたとえられる前髪も印象的である。しかし、彼の名前を聞いて多くの人が連想するのが「牙突」の2文字と、左手で持った刀を刀身を横にし、相手の方に向けた刃先に右手を軽く添え、腰を大きく落とした「牙突の構え」であろう。
誰しも、漫画作品に登場する「必殺技」の練習をした経験があるかと思うが、ここで重要になってくるのが「ガチれば自分でもワンチャン習得できそう」と錯覚してしまう説得力である。
『るろ剣』はこの辺りの「現実味」と「漫画特有の謎理論」のバランスが非常に優れた作品であり、記者もかつて友人らと「牙突」だけでなく、「九頭龍閃」や「二重の極み」の修行に精を出したものだ。
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■30代男性の約半数が「牙突をしていた」
今回は、全国の10〜60代の男女1,000名を対象として「傘で牙突の練習をした経験の有無」に関するアンケート調査を実施。その結果、「牙突を練習した経験がある」と回答した人は、全体の15.3%と判明したのだ。
なお、年代別の回答を見ると30代が突出して多く、約3割が「経験あり」と回答していた。『るろ剣』の『週刊少年ジャンプ』連載期間が1994年〜99年であり、現在のアラサー付近が「直撃世代」となる点を考慮すると、この傾向には納得である。
そしてさらに、こちらの回答を性別ごとに分けると…なんと、30代男性に限っては半数近い45.5%が「傘で牙突を練習していた」ことが判明。女性も30代が最も「牙突経験者」の多い年代だが、それでも同年代の男性の半分にも満たない12%であった。
驚くことに、少数ながら50代、60代男性も牙突の練習経験があると明らかに。やはり「牙突」には、世の男性が心の奥に秘めた「少年の心」をくすぐる魅力が備わっているとみて間違いないだろう。
ちなみに牙突と並んで「傘で練習する必殺技」の代表格である「アバンストラッシュ」の練習経験者は、40代男性が割合最多。この、牙突との微妙なジェネレーションギャップがじつに興味深い。
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■牙突を練習するときは…
「牙突」はその名の通り突き技であり、真剣は当然ながら、傘で再現しても非常に危険な技である。
昨今は「危険な傘の持ち方」に改めて注意が集まっていることもあり、牙突を練習をする際は、必ず周囲に人がいないかを確認してから「悪・即・斬」を貫いてほしい。無論、死ぬまで。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)