岸田メルが企画した「正統派コンカフェ」が激戦区・秋葉原に 一体どんな店なのか?
6月、人気イラストレーター・岸田メルプロデュースでグランドオープンした正統派コンセプトカフェ「IDOLY」(アイドリー)。その魅力を追った。
6月10日、東京・秋葉原に正統派コンセプトカフェ「IDOLY」がグランドオープン。プロデュースしたのは、『ロロナのアトリエ ~アーランドの錬金術士~』『花咲くいろは』などゲーム、アニメのキャラクターデザインを務めてきた人気イラストレーター・岸田メル氏。なぜいまコンセプトカフェを企画したのか、そして狙いは? 話を聞いた。
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■岸田メル✕古関れん
同店は岸田氏とモデルでタレントの古関れん氏が共同プロデュースしたコンセプトカフェ。他店とは一線を画した、スタイリッシュで上品な写真映えする内装、さらには訪れた客が架空の学園を想起させる清楚でキュートなキャストコスチュームが特徴だ。
デザインには岸田氏と古関氏の考えが詰まっている。「とにかく両者が『いちばん可愛い!』と思っているものを具現化した形です。ビジネス的にどうこうというより、自分たちが面白いと思ったものを実現させたいと。2人プロデューサーがいるとバッティングすることがありますが、僕と古関さんの考える方向性がすごく似ていて、両者で色々とアイデアを持ち合って。半分半分の発想を合体させたのではなく、100%と100%を合わせたような自慢のお店に仕上がりました」と岸田氏。
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■コンセプトや世界観は…
昨今秋葉原に登場するコンセプトカフェはナースやバニー、うさぎや猫といった誰にもわかりやすいテーマを据え、女性キャストにお酒をごちそうしながら会話を楽しむガールズバー形式が主流。しかし「IDOLY」はその流行をあえて避けている。
「これといったコンセプトやテーマを作っていないんです。先程申し上げたとおり、僕らがいま一番最先端で、可愛いと思った世界を表現したかったので。お客様が来て『ステキ!』と思っていただきつつ、非日常感を体験できる、そんなお店を目指しています」(岸田氏)。
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■「メイドカフェをリスペクト」
値段にもこだわりがある。周辺エリアには、1時間座るとだいたい5,000円から10,000円弱かかるガーズルバーがひしめき合っているが、同店の基本的な料金は、チャージ800円+1ドリンク+チェキ撮影などのアミューズメントメニューという構成。1時間滞在なら2,400円(税別)から。価格帯的には秋葉原では数少なくなった正統派メイドカフェでドリンク、フード注文した際とさほど変わらない額だ。
「僕自身がメイドカフェをすごくリスペクトしていて、紅茶やコーヒーなどのカフェメニューを重視しています。ゆっくりドリンクやアルコールを楽しんでいただき、ゆったりした時間を過ごしてお帰りいただくというのが理想です。他のお店のように高額なシャンパンなどもなく、僕がお酒好きなのでオススメのボトルや、見栄えのするお酒などはありますが、キャストがねだるようなことは一切ありません」と岸田氏は続ける。
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■目指すは正統派コンカフェ
店内入り口には、ドライフラワーが天井に飾られた幻想的な空間。店内には長いカウンター席があり、そのレイアウトやインテリア一つ一つにもこだわりが感じられた。
無粋な話になるが、この10年で秋葉原エリアには観光客が多く訪れるようになり、各ビルのテナント料も高騰。オリジナリティある個人店は消え、チェーン店や客単価の高いガールズバーが急増している。
そんな中、原点回帰とも思えるリーズナブル価格で正統派コンセプトカフェを目指す同店。そして岸田氏も時々お店を盛り上げるため現れるとか…。秋葉原のトレンドを変えるかもしれない「IDOLY」に今後も注目したい。
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■店舗情報
東京都千代田区外神田1-6-7 秋葉原センタービル2F 営業時間 平日17-23 土日祝12-23
※JR秋葉原駅「電気街口」改札から徒歩4分
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)