激安鰻チェーンが急増中、「味が良くて安い」そのビジネスモデルの秘密とは?
【鈴木貴博『得する経済学』】今年もまもなく土用丑の日。昨今、その鰻を安く美味しく提供する専門チェーンが急増している。…その秘密を追った。
■焼きの自動化で職人技術を再現
そして中部地方で「うなぎの与助」が頑張っている間に、関東で名乗りを上げたのが冒頭の「鰻の成瀬」です。「うなぎの与助」とよく似た形で、メニューはうな重だけにフォーカスして生産性を高めています。価格は一番安いうな重の梅が1,600円、一番高い松が2,600円とやはりコスパが素晴らしい。
成瀬のビジネスモデルには与助とまた違う秘密があるそうです。それは「焼き」の部分。自動で焼き上げる機械を開発したそうです。これは天丼チェーン「てんや」が自動で天婦羅を揚げる機械と導入しているのと似ています。自動で焼けるということで成瀬ではアルバイト店員中心でもお店が回るのだとか。東京では日本橋、神保町、板橋、そして練馬に店舗を出しています。
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■PayPayキャンペーンで…最後はちゃっかり2割引
ということで冒頭のシーン、家族は「鰻の成瀬」のクォリティに大満足の巻でした。伝票の価格は家族3人で7,000円ですが、実はこのお店「練馬店」を私が選んだのにはもうひとつの秘密が。
以前の記事でちょっと紹介しましたが、7月、練馬区では対象店舗でPayPay支払すると最大20%のポイントが還元されるのです。こうして実質5,600円で3人分(松、竹、竹)のうな重を家族で楽しむことができました。経済の知識って重要ですね。
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■著者プロフィール
Sirabeeでは、戦略コンサルタントの鈴木貴博(すずきたかひろ)さんの連載コラム【得する経済学】を公開しています。街角で見かけるお得な商品が「なぜお得なのか?」を毎回経済理論で解説する連載です。
今週は「鰻激安チェーンのビジネスモデル」についてお届けしました。
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(文/鈴木貴博)