甲子園初日、熱中症の疑いで足をつる球児続出 SNSには暑さ対策を求める声
初日から足をつる球児が続出した夏の甲子園。ネット上には暑さ対策の拡大を求める声や、今大会から導入したクーリングタイムが逆効果ではないかとの声が。
6日に開幕した「夏の甲子園」こと第105回全国高校野球選手権記念大会で、初日から足をつる球児が続出している。原因は熱中症にあると見られ、SNSには運営側にさらなる暑さ対策を求める声が相次いだ。
■第1試合から相次いで…
アクシデントは初日第1試合からいきなり起こった。6回裏、長野代表・上田西の先頭バッター・黒岩大都選手は、サードゴロで一塁まで全力疾走したところ足をつったような仕草を見せる。ベンチに戻る際は部員の肩を借り、次の守備には就かず途中交代となった。
守備側の茨城代表・土浦日大も、この回終了時にセンター・香取蒼太選手がうずくまり、その場に倒れ込んだ。こちらも足を痛めて歩くことができず、担架で運ばれて途中交代している。
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■第2試合でも足の不具合
延長10回表にも、上田西のレフト・中村太軌選手が足をつって途中交代。じつに、1試合で3人もの選手が、足をつって途中交代することとなった。
続く第2試合でも、5回まで無失点の好投をしていた福島代表・聖光学院の小室朱生投手が、6回ワンナウトの場面で緊急降板。こちらも足をつったと見られ、ベンチで治療を受けるも途中交代となった。
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■クーリングタイムが逆効果に?
夏の甲子園では、今大会から熱中症対策として、5回終了時に「クーリングタイム」を導入。10分間の休憩時間を設け、選手は体温を下げたり水分補給に充てている。
しかし、第1・第2試合とも6回にアクシデントが起こったことで、SNSにはこの制度が逆効果になったのではとの声が。
「10分休憩のせいで体のリズム崩れてる?」「クーリングタイムのせいで足つりパレードになってないか…」「クーリングタイム直後の6回に痙攣を起こしているのはどういうわけでしょう」といった意見が見られている。
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■兵庫県の熱中症警戒アラートは「運動は原則中止」
他方、甲子園球場が位置する兵庫県西宮市は、この日の最高気温が36度超。気象庁は熱中症警戒アラートを発令しており、隣の神戸市では暑さ指数31を超え、「運動は原則中止」にカテゴリされる「危険」レベルを指していた。
こうした背景から、クーリングタイムは無関係だとする「そもそも論」も噴出。「明日以降どうなることやら」「もうドームでやらんか… 今に死人が出るぞ」「足つりながらも頑張る姿… 美談でいいのか?」など、運営側にさらなる対策を求める声が相次いだ。
議論が年々拡大している高校野球の暑さ対策。一部で提唱されているドーム開催やナイター案も、近い内に現実化するかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)