「英明のピッチャー」がとんでもないことになっていると話題 ファンから驚きの声
夏の甲子園2日目で、智辯学園と対戦した英明高校のピッチャーの継投策が話題に。中には往年の“スペシャル”を思い出す人も。
7日、「夏の甲子園」こと「第105回全国高校野球選手権大会」の2日目が行われ、第3試合では香川・英明高校と奈良・智辯学園が対戦。英明高校による継投策に、SNSでは驚きの声があがった。
■2人で4度ずつ登板
英明はエースの下村健太郎投手が先発。序盤から点の取り合いとなり、3回にはセンターを守っていた左腕・寿賀弘都投手がマウンドへ向かい、下村投手が外野へ。その後も2投手が細かく継投し、交互に4度ずつ登板することとなった。
試合は英明が1点リードの9回、下村投手のピンチを、交代した寿賀投手が1失点でしのいで同点止まりに抑え、タイブレークへと持ち込んだ。しかし延長10回表の攻撃が無得点に終わると、その裏に智辯がサヨナラスクイズで勝利した。
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■「びっくり」「大変」の声
英明のジグザグ継投はファンの注目を集め、SNSでは「英明のピッチャー」がトレンドワード入り。
ユーザーからは「英明のピッチャーがとんでもないことになってるんだが」「こういうのもマシンガン継投っていうのかね」「ピッチャーの継投にはびっくりした。あんなにコロコロ変えるの初めて見た」と驚きの声があがった。
さらに、「ピッチャーの2人何度も何度も交代して体力的にも精神的にも大変だったろうに…」「何回も何回もマウンド行ったり来たりで熱い中大変でした。自分の息子ではないのに号泣」と2投手の疲労を案じる人や、「プロみたいに何人もピッチャーいるわけじゃないから、高校野球では仕方ないこと」と投手の起用に同情的な人もみられた。
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■“スペシャル”を思い出す人も
中には、「英明のピッチャーが野村スペシャルだった」と、かつての阪神タイガースの継投策を思い出した人も。
「野村スペシャル」とは、00年当時の阪神の監督だった故・野村克也氏が、遠山奨志(現・昭治)投手と、葛西稔投手を“セット”で起用。
どちらかがマウンドに上がる際にはもう1人が1塁手を務め、相手打者の左右によって「遠山、葛西、遠山、葛西…」と交代で登板する変則的な継投策のこと。これが話題となり、「野村スペシャル」「遠山・葛西スペシャル」などと呼ばれていた。
往年のファンからは、「いにしえの遠山・葛西スペシャルを思い出してしまう」「ヤングな皆さんは葛西→遠山→葛西なんて知らんよね」「英明のリレーに葛西遠山葛西遠山を思い出した人は多いやろな」と懐かしむ声も見受けられた。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)