現役GI馬アスクビクターモアが熱中症で急死 「異常すぎるよ今年の夏…」「言葉が出てこない」の声
昨年の菊花賞馬・アスクビクターモアが放牧先で熱中症による多臓器不全のため急死。競馬ファンからショックの声が相次いだ。
JRA(日本中央競馬会)は9日、昨年の菊花賞を制したアスクビクターモア(牡4歳)が死亡し、8日付で競走馬登録を抹消したと発表。死因が熱中症による多臓器不全であったことから、SNSでも驚きの声があがった。
■熱中症による多臓器不全
アスクビクターモアは2021年6月の東京競馬場での新馬戦でデビュー。同9月に初勝利した。翌2022年、皐月賞では5着、東京優駿(日本ダービー)は3着に敗れるも、クラシック最終戦の菊花賞でGIレースを初制覇した。
今春は天皇賞・春、宝塚記念でそれぞれ11着に終わり、休養に入っていた。しかし、放牧先で熱中症による多臓器不全を発症して死亡したという。
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■「言葉が出てこない」「やるせない」の声
現役GI馬の急死の報に、X(旧ツイッター)では「アスクビクターモア」「多臓器不全」などのワードがトレンド入り。競馬ファンからは「まだまだこれからだったのに…」「まだ4歳、残念過ぎる」「ちょっと言葉が出てこない」と驚きの声があがった。
また、「思ってもいない死因で、急なのでショック…」「熱中症っていうのが、もうなんかやるせないな…」「ただただ暑さを恨むことしかできなくて出先で泣きそう」と衝撃を受ける人も見受けられた。
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■伝統行事でも馬が死亡
各地で猛烈な暑さが続く中、先月に福島県相馬地方で行われた伝統行事「相馬野馬追」では、参加した馬111頭が日射病となり、うち2頭が命を落とした。多数の参加者や観客が熱中症やその疑いと診断されたこともあって、日程の変更も検討されている。
この件を思い出した人も多いようで、「馬の熱中症」のワードもトレンドに。「相馬の件もそうだけど、もう今までと違う気候だから」「異常すぎるよ今年の夏…」「暑いのは人間だけじゃない」とのコメントもみられた。
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■2024年より新たな暑熱対策
JRAでは今年3月、2024年より新しい暑熱対策を実施することを発表。7月と8月の北海道を除く夏季競馬で、第1レースの出走時間を早め、第5レース終了後の午前11時30分頃から午後3時頃までレースを中断するという。
これについても、「JRAは暑熱対策を来年からとかじゃなく今すぐやってくれ」「馬の熱中症についても真剣に考えなければならない」「競馬が大好きで馬も好きだからこそ、もう少し何か良い方法考えてもらいたい」といった声が寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)