岡田彰布の猛抗議に理解… 田尾安志氏がDeNA対阪神戦の判定に異議
18日のDeNA対阪神戦の微妙な判定に田尾安志氏が異議。岡田監督の抗議に理解を示して…。
元東北楽天ゴールデンイーグルス監督の田尾安志が、18日の横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガース戦で審判に猛抗議した阪神・岡田彰布監督に理解を示した。
■9回表に微妙な判定
発端は9回表阪神の攻撃で、ワンアウト1塁からランナーの熊谷敬宥選手が2塁へ盗塁を試みたこと。
2塁上で捕手からの送球をキャッチにいった京田陽太選手がベースを塞ぐような格好となったこともあってか、塁審の判定はセーフに。
ここでDeNA・三浦大輔監督がリクエストを要求。その結果、審判が「2塁ベース上で走者と野手が接触していますが、妨害とは致しません」と説明し、アウトに覆る。この判定に岡田監督が猛抗議し、試合が一時中断した。
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■田尾氏が判定に異論
田尾氏は動画内で一連のプレーを説明したあと、「これはですね、走塁妨害だと思いましたね」と指摘する。
続けて「ランナーが走り込む、スライディングをするところを、全部隠したわけですから、これはベースにたどり着かないんですよね。こういうことをやられるとですね、われわれがやっていたころの野球にまた戻らないといけない」とコメント。
その後、田尾氏の現役時代はコリジョンルールがなかったため、ホームインの際ベースを隠す捕手が多く、ぶつかっていくプレーが多かったことなどを語った。
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■故意ではないものの…
さらに田尾氏は「今日の京田選手の足でベースを塞いだ。これは故意ではないんですが、偶然ボールを捕りに行くときに、足がベースの前に行ってしまった。 まったくベースが見えないような状態になってしまった」と解説。
そして「僕の考えなんですけれども、もし(京田選手の)足がなかったら熊谷とタッチ、どっちが速かったのか。そういうふうに審判は見ないといけないと思うんですね。僕が見るかぎり、足がなければ熊谷のほうが多分ベースタッチが速かった」と分析する。
そのうえで「タッチされる前に2塁ベースに到達してたというふうに思いますので、審判はセーフと言わなければいけないんじゃないかなと思います」と話した。
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■岡田監督に理解
田尾氏は「長い時間をかけてVTRを何度も見て、その結果がアウト判定ということになると岡田監督が猛抗議するのもよくわかります。よくあそこで下がったなと思いましたね。また没収試合だみたいなことを、言わないかと思って。そっちのほうを心配していた」と指摘。
その後も「僕の考え」と強調したうえで「審判の判断は間違っている」と解説する。岡田監督については「退場覚悟で猛抗議したと思うんですが、よくあそこで引き下がったなと思います。 前回の監督のときだったら多分、引き下がらずにもっと抗議して、最終的に退場って言われて終わったんだと思うんです」と分析した。
また、「僕が監督でも、今日の岡田監督よりもっと長く抗議をしたかもしれない」とも話していた。