イーロン・マスク氏、旧Twitterのブロック機能を廃止表明 ユーザーからは怒りと不安の声
昨秋にTwitter社を買収してから、さまざまな仕様変更で波紋を呼んできたイーロン・マスク氏。今回の変更はユーザーの安全にも関わるため注目が集まっている。
「X」(旧Twitter)の運営会社のオーナーであるイーロン・マスク氏が、特定のアカウントによる閲覧などを制限する「ブロック機能」を廃止しようとする方針を、自身のXアカウントで示した。
マスク氏は「意味がない」と話したブロック機能だが、多くのユーザーからは「必要だ」と抗議の声が寄せられている。『DAILY STAR』や『CNBC』などの海外メディアが報じた。
■ユーザーを守るブロック機能
18日、イーロン・マスク氏が自身のXアカウントに「誰かをブロックしたり、ミュートしたりすることに理由はあるのだろうか。あなたの理由を教えてください」と投稿した。
X上で特定のアカウントを「ミュート」すると、そのアカウントが自分のタイムラインに表示されなくなり、投稿を見なくて済むようになる。
さらに「ブロック」すると、ミュートの機能に加えてそのアカウントが自分をフォローできなくなったり、自分の投稿を見ることができなくなり、より強固に関わりを断つことができる。
こうした機能は、SNS上での悪質な嫌がらせなどからユーザーを守るために必須な機能として、ほとんどのSNSで導入されているものだ。
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■「意味がない」とマスク氏
先の投稿に続けて、マスク氏は「ブロック機能はDMを除いて将来的に削除される予定です」と主張。DMとはダイレクトメッセージのことであり、個人的なメッセージはブロックできるが、アカウント自体をブロックすることはできなくなるという意味だ。
マスク氏はその後も「(ブロック機能には)意味がない」などと投稿しており、多くのユーザーから反対の声が相次いでいる。
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■「ひどいアイデアだ」の声
複数のユーザーは、「これは本当にひどいアイデアだ。私は安全を守るためにブロック機能をよく使用している」「差別的な意見や、憎悪に満ちた投稿が、自分のタイムラインにやってくる可能性がある」「デジタル時代に(ブロック機能は)必須だ」などとブロック機能の必要性について意見を寄せた。
マスク氏は、昨年秋に旧Twitter社を買収し、その際にTwitterの象徴的なロゴマークであった青い鳥のアイコンを、思いつきとも取れるようなスピード感で「X」に変更し、波紋を呼んだ。
ブロック機能の削除を含め、旧Twitterの大幅な仕様変更に、多くのユーザーが異を唱える状況が続いている。
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(文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部)