バウアーの“野望” 1週間で229球熱投も「まだまだ行ける」「次は中3日」【横浜DeNAベイスターズ週間MVP】
先発で週に2回登板し、計229球の熱投を見せたトレバー・バウアー。20日のタイガース戦では惜しくも敗退となったが、試合後“衝撃の告白”が飛び出し…。
神宮から横浜と酷暑の屋外球場で6連戦を戦ったベイスターズ。結果はスワローズに2勝1敗と勝ち越したが、タイガースには1勝2敗と負け越し、トータル5割と勢いに乗ることは出来なかった。
しかしこの一週間で2回も先発のマウンドに立ち、計15イニングで229球を投じたトレバー・バウアーには、メジャーのホンモノの凄みを感じた。
■悪天候も7回投げ切る
まず15日、中5日で敵地神宮のマウンドに上がったバウアーは初回、3番山田哲人にスリーベースを打たれるも、スワローズ打線のキーマン・村上宗隆を空振り三振で斬り捨てると、味方の大量援護にも守られ5回まで無失点ピッチングを披露。
6回と7回に計3点を失ったが、再三台風の影響で強い雨が降り出す悪コンディションの中、しっかりと7イニングを投げ切った点はさすがのひと言だった。
関連記事:バウアー、初登板・初勝利を改めて報告 「みんなと一緒に大勝利でした」
■インタビューでは感謝
ヒーローインタビューでは「守備もすごく助けてくれましたし打線もつながって、自分としてはなかなかベストではなかったと思うんですけど、野手に助けられてそんな中で勝てた勝利だと思います」と5回までに8得点を挙げたナインを称える。
続けて「雨が強い中でしたけれども、最後までこうして残っていただき声援を送っていただき本当にありがとうございます。皆さんのことが大好きです」とレインウェアを着込みながら声援を送り続けたファンへの感謝も忘れなかった。
関連記事:バウアー、観客席で起きた騒動の裏側明かす “ある行動”に「ホント好き」の声も
■健闘むなしく敗戦も…
そして中4日で登板した20日のタイガース戦、2回には8番の木浪聖也に、4回にはピッチャーの伊藤将司にタイムリーを浴び、この回までで66球を投じる苦しい内容。
しかし5回からは持ち前の修正力を発揮し、そこから3イニングを被安打3、5奪三振でゲームメイクに成功した。
再三吼えながら両手を高々と上げナインを鼓舞し、ベイスターズファンのテンションも爆上げさせたが、チームは1点も奪うことが出来ず。健闘むなしく敗戦投手となってしまった。
試合後「なんとかチームに勢いをという気持ちとファンの後押ししてもらえるように、それが攻撃にもつながればいいなと思っての行動でした」とパフォーマンスの真意を説明。
関連記事:1週間で打点11荒稼ぎの4番・牧秀悟がベイスターズを再び勢いを【横浜DeNAベイスターズ週間MVP】
■「まだまだ行ける」衝撃の告白
三浦大輔監督が「点を取ることを優先させた」との考えで8回での降板となったが「自分の中ではまだまだ行けると思っていました。ボールのスピード、身体の状態も良かったので、まだ3イニングでも5イニングだって行けるのではないかと自分では感じていました」と衝撃の告白。
次は「中3で毎回150球を投げてみたいですね。みなさんに私が何が出来るかをお見せしたいと思います」と、格とポテンシャルの違いを見せつけたいとの野望も口にしたバウアー。
ペナント奪取の夢は遠ざかってしまったが、規格外のメジャーリーガーのパワーを味方に、再び夢を現実に変えていきたいところだ。
関連記事:バウアーの代理人、ポケモンコラボに反応 「スケジュールを組み直す必要が」
■執筆者プロフィール
萩原孝弘:1971年生まれ。生まれも育ちも横浜の生粋のハマっ子で、大洋が横浜に移転して以来、一貫してホエールズ〜ベイスターズファン。
23年のオフィシャルイヤーブックもライターとして参加した。あくまでもファン目線で、独自のインタビューコラムや記事を各媒体で執筆中。
・合わせて読みたい→1週間で打点11荒稼ぎの4番・牧秀悟がベイスターズを再び勢いを【横浜DeNAベイスターズ週間MVP】
(取材・文/Sirabee 編集部・萩原孝弘)