猛暑のマスクには熱中症リスクも 「屋内外とも着用」派は3割下回る
感染拡大「第9波」の指摘もあった新型コロナ。世間のマスク着用はどうなっているのだろうか。
世界中で猛威を振るった新型コロナウイルスの感染症法上の分類が、2類相当から5類に引き下げられて3ヶ月。一時は「マスク警察」といった言葉も生まれるほど集団ヒステリーのようになっていた世の中も、だいぶ落ち着きを見せている。
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■第9波の声もあったが
現在でも高齢者施設や病院など、一部にマスク着用が推奨されているエリアがあるものの、基本的にマスクを着けるか着けないかは「個人の判断」とされている。
実質的な規制緩和後には、感染拡大の第9波に警鐘が鳴らされたものの、以前のような大きな混乱は起きていない。むしろ強烈な猛暑もあって、熱中症を避けるためか、街中にもマスク姿の人を見る機会はかなり減ったようにも感じられる。
世間一般のマスク着用状況は、今、どのようになっているのだろうか。
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■「屋内外とも着用」は3割以下
Sirabee編集部が、7月31日〜8月2日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に「マスク着用状況」について調査したところ、「屋内外とも着用している」と答えた人は全体の28.7%。3割を下回った。
「(自宅を除く)屋内のみ着用」が31.8%と最も多い。オフィスなどでは、マスクを着けて勤務している人が少なくないことがわかる。
また、「原則着けないが混雑時のみ着用」が21.2%。「常に着用しない」が18.3%だった。着けないことが多い人は約4割。屋外で着けない人は、すでに7割を超えている。
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■女性のほうが着用
マスク着用への意識は、化粧などにも関係することから、以前から男女差が見られたが現状においても変わらないようだ。男性では、常に着けない人が21.2%なのに対して、女性は6ポイント近く少ない。
一方、女性は「屋内外とも着用」と答えた人がいまだ3割を超え、男性を8ポイント近く上回っている。
今後、秋から冬に向けて空気が乾燥してくるに従って、第10波が起こるのか。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)