金村義明氏、中日・立浪和義監督の“令和の米騒動”に苦言 「選手がかわいそう」
中日・立浪和義監督が白米を禁止した「令和の米騒動」。金村義明氏は「選手がかわいそう」と苦言を呈す。
8月31日放送の『バラいろダンディ』(TOKYOMX)で、元近鉄バファローズ選手の金村義明氏が中日ドラゴンズの「令和の米騒動」について語った。
■中日に「令和の米騒動」
球団史上初の2年連続最下位が確実視される中日ドラゴンズに「令和の米騒動が勃発している」と報じる記事を取り上げたこの日の放送。
番組によると立浪和義監督が選手に対し「ご飯の食べ過ぎで動きが鈍っている」として、球場の食堂で白米を提供することを禁止に。これに抑えのライデル・マルティネス投手が異議を唱えると、投手陣への提供は復活したとのこと。
しかし野手陣の白米提供は現在も禁止されているそう。また、白米禁止による成績の向上は見られていないことが紹介された。
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■金村氏が苦言
金村氏は「なんかそういうのがニュースになっていてね、僕もびっくりしましたけどね。選手はかわいそうですよね。SNSでやっていたのが、選手のミーティングで『今日は米米CLUBじゃなくて米なしCLUBでいきましょう』とかね、そういう選手の声が上がっていたりね」と語る。
続けて「本当の狙いは細川くんという選手が横浜から来て大活躍しているんですけど、チームは低迷しているけれども。それで米を食べすぎて、米をひかえて、炭水化物を控えて腰のキレが良くなったから、米を食うなみたいなところで急に張り紙を出したと。これは選手はたまったもんじゃない」とコメントした。
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■僕がやめるから選手には…
さらに金村氏は「僕が炭水化物を止めますから、選手には食べさせてあげてください。現役選手は炭水化物というのは持久力にいるんですよ。そりゃめちゃくちゃ大食いみたいに食べたら眠くなりますけどね」と訴える。
そして「僕はもともと試合前に食べたらキレが悪くなるんで食べないんですよ。だから人それぞれなんでね。米を食べたい選手もたくさんいると思いますよ、おにぎりとかね」と疑問視した。
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■前園も疑問視
元サッカー選手の前園真聖も「あんまり理にかなっていないというか。アスリートにとっては炭水化物とタンパク質は必要なんで。アスリートによってグルテンを抜くっていう人は多いんですよ。サッカーのメジャーな選手もグルテンフリーで体調が良くなったというケースはある」と話す。
そのうえで「炭水化物は必要なんで、しっかりとしたエビデンスがないので。エビデンスを伝えられていれば選手も納得するけど、選手が納得していないのでは?」とコメントしていた。
立浪監督にもなんらかの狙いがあると思われる「白米禁止」だが、プロ野球OBや他のプロスポーツ選手からは疑問の声が相次いでいる状況だ。
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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)