隣家のドア下から毒物を流し込んだ男が逮捕 騒音トラブルをめぐる嫌がらせか
騒音トラブルの末に、毒物を使って嫌がらせ? 被害者は「戦争中でもこんなことはしない」と激怒している。
アメリカの男が隣人とトラブルになった末に、隣家のドアの下に危険な化学物質を仕掛けた疑いで逮捕されたという。『The Independent』『KKTV』などの海外メディアが報じている。
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■ドアの下から注射器で…
警察の報告書によると、アメリカ・フロリダ州タンパベイに住むシューミン・リー(36)が、マンションのドアの下に注射器で化学物質を注射したとして逮捕された。
報告書には、タンパ・パームズのオックスフォード・プレイスで、リーが複数回に渡ってドアの下に液体を注入している姿が目撃されたとも記載されている。
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■薬の影響で赤ちゃんが嘔吐
警察による検査の結果、犯行に使用された液体は痛みの治療にも使われる麻薬のメタドンとヒドロコドンであることが判明した。
この二つの薬は副作用として胃痛や嘔吐、呼吸困難、皮膚疾患、胸痛、下痢、幻覚、失神などを引き起こす可能性があるという。
実際にこの家に住むウマル・アブドラさんは自宅で異臭に気づき、また、生後10ヶ月の赤ちゃんが嘔吐をしたことで化学物質の存在に気づいたそうだ。
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■防犯カメラの映像が決め手
タンパ市消防局の報告では、消防隊が何度かアブドラさんの家を訪れたが、臭いの原因を特定できなかった。
そのためアブドラさんは家の前に防犯カメラを設置すると、階下に住むリーが戸口から液体を注射している様子が映っていたため、これが逮捕の決め手となった。
長期間にわたり化学物質に晒された結果、アブドラさんとその妻、そして子供は皮膚と目に炎症を起こし、家を捜査していた警察官も皮膚炎で治療を受けたそうだ。
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■「戦争中でもしない」卑劣さ
アブドラさんとリーはこれまでに騒音を巡ってトラブルになっており、リーは以前にもアブドラさんに対して苦情を申し立てていたという。
しかしアブドラさんは「たとえ戦争中であっても、敵対者を化学物質で攻撃することはしないだろう」と、リーの卑劣な手口に対して憤りをあらわにしている。
リーはこうした嫌がらせの代償として加重ストーキング、化学物質散布、規制薬物所持、法執行官を化学物質にさらした罪と暴行罪で起訴され、マンションからの退去も命じられた。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)