ジャニーズ記者会見、アウティング強要を疑問視 「セカンドレイプにもつながりかねない」
ジャニーズ事務所の記者会見について古市憲寿氏が言及。一部の記者からの質問内容に対する疑問について指摘している。
社会学者・古市憲寿氏が7日、自身の公式X(旧・ツイッター)を更新。ジャニーズ事務所の故・ジャニー喜多川前社長による性加害問題をめぐる、同事務所の会見について言及した。
■「メディア全体が変わるきっかけに」
この日都内で行なわれた会見には藤島ジュリー景子社長のほか、10月より新社長に就任する東山紀之、ジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦が出席。喜多川前社長による性加害の事実を正式に認めて謝罪した。
この会見について、古市氏は「ジャニーズの会見、記者からの質問にはレベルの高いものも多く、メディア全体が変わるきっかけになるようなやり取りが見られてよかったです」と評価。
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■性被害に関する質問に疑問
続けて、「ひとつ気になったのは、望月衣塑子記者の質問です。会見出席者に対して、自身も性被害にあっていたかどうかを(すでに本人が会見前半で触れているのに)、執拗に聞き出そうとする。事実上のアウティングを強要していて、セカンドレイプにもつながりかねないと危惧しました」と、東京新聞の望月記者に対して指摘する。
さらに、「こうしたセンシティブな問題は、本人が告発することと、他人から強要されて発言することは、全く意味合いが違います。実際に被害を受けても、自分の判断でそれを言わない、言えない場合もある。そこに他人が土足で踏み込むのは、絶対に違うと思います」と訴えている。
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■不快感を覚えた人も
Xでは会見を見たユーザーからも、「生中継で井ノ原、東山両氏に性被害に遭ってないかを質問してる。記者さん、それはセクハラです」「本人に性被害があったのではないか、性被害を受けたかを聞くことは二次加害」「この会見自体が人権侵害だらけだと思います」と疑問の声があがった。
中には、「会見見てたけど、モヤっとした」「途中まで見てたけど嫌な気分になって見るのやめた」と、不快感を覚えたという人も見受けられた。