川淵三郎氏、高齢理由に運転免許証を自主返納 家族から「運転禁止命令」も
Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏が、自動車運転免許証の返納を決意。「英断」と反響を呼んでいる。
Jリーグ初代チェアマンで、現日本トップリーグ連携機構会長の川淵三郎氏が、24日に自身の公式X(旧・ツイッター)を更新。自動車運転免許証の自主返納を宣言し、「英断」「勇気ある撤退」とネット上で注目を集めた。
■条件付き「運転禁止命令」
高齢ドライバーによる危険運転や交通事故、死亡事故などが問題となっている昨今。加齢に伴う身体機能低下等によって運転に不安を感じるようになった高齢ドライバーには、申請による免許取り消し、つまり免許の自主返納が推奨されている。
そうした中で、現在86歳の川淵氏のもとに「免許証更新のため高齢者試験を受ける要請書類がきた」という。
家族からは、娘が同乗しない限り車に乗ることが許されない「運転禁止命令」が出されていたこともあり、これを機に更新するか、取り消しをするか、と悩んだようだ。
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■運転は1年以上せず
「万が一のことがあると多くの人に迷惑がかかる」という家族の気持ちを知りつつも、「それもそうだと自覚するのにかなり時間がかかった」と話す川淵氏。
運転自体は1年以上していないこともあり、最終的には「万が一が無いよう」と考え返上を決心したようだ。
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■「万が一が起こる前で良かった」
この川淵氏のポストは、5千件以上の「いいね」が付くなどし、ネット上で大きな反響を呼んだ。
コメント欄には、「難しい判断だったと思いますが、ご立派です」「素晴らしいです。長いあいだ運転お疲れさまでした」「勇気ある撤退。こういう人になりたい」「なかなかできない決断だと思うし、そもそも家族の運転禁止令がすごい」「自分も迷う日が来たら、この投稿を思い出したい」と、多くの称賛の声が。
こうしたポジティブな反響を受け、川淵氏は25日、ふたたびXを更新。「運転免許証返上を殊の外多くの人に喜んでいただけてありがたい気持ちでいっぱいです」「万が一が起こる前で本当によかったあー!」とつぶやいた。