まさに継続は力なり… 同一人物が描いたと思えないCGアートの「進化」が話題に
クオリティの進化に思わず驚愕…。とあるCGクリエイターの作品がネットで話題を呼んでいる。
CG制作は、一長一短ではなかなか習得できる技術ではない。そんな鍛錬を継続したことで、とんでもないレベルまで極めてしまったCGクリエイターの比較画像が、ネットで話題になっている。
■継続は力なりを体現
「18年やり続けるとこうなる」と投稿し、話題を呼んでいるのは、X(旧・Twitter)ユーザーの斉藤幸延さん。
左には1994年に制作したCG作品、右には2012年に制作したCG作品が投稿されている。どちらも違った魅力があるのだが、画力の差で言うとあまりの差に愕然としてしまうほど凄い。どこがどうなって左のシンプルなCG作品が、写真と見まがうほどの超絶リアルなCG作品に進化したのか…。まさに継続は力なり。
18年やり続けるとこうなる pic.twitter.com/wOAfodOXil
— 斉藤幸延@Yoshinobu Saito (@yonyon76) September 8, 2023
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■「ここまで極めるともはや怖いが勝つ」の声
ネットでは、長い歳月がここまで作風を進化させるのかと感激する声が多く「素晴らしい」「眼鏡の反射まで!すごい!!」「継続は力なりを体現してますね」「技術の進歩がすごすぎる」などと反響が。
一方で、「でもこの90年代のCG好きなんだよね…」と過去作のシンプルさを称賛する声や、「2012年でこのレベルだから今はどうなってるのやら」というコメントもあった。
記者は、そんなCG制作のプロフェッショナルと化した投稿者・斉藤さんを取材した!
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■「楽しく制作する」のがコツ
斉藤さんは元々ゲーム好きで、パソコンで絵を描くことには小さい頃から興味があったそう。ドットで絵を描いた延長線上に、今があると語る。
今回アップした1994年に描いた作品は、大学生の頃にプロを目指して勉強していた時期に描いたもの。その後、毎日何かしらの作品制作を続けてきたという。そしてそのままゲーム制作のプロになり、CGに関わり続けて現在に至るそうだ。
「いきなり上手になることもないので、毎日作品制作を続けることがコツなのかなと思います」(斉藤さん)。
そんなご本人が、ここまで上手くなるまで続けられたモチベーションとは一体何だったのか?
「好きなことなので嫌になったことがないというのがじつは本音なのですが、強いて言えば楽しくやることだと思います! 今日はテンションがあがらないな〜という時はできるだけすぐ休みましょう笑。筋トレしたり気分転換すると、また描きたくなると思います。ツライまま続けると嫌いになっちゃうので」(斉藤さん)。
なるほど、楽しくやることが長久の秘訣ということだ。クリエイターにとって、いやあらゆる分野のプロを目指している人にとってこの回答は真理だと思う。
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■髪の毛一本一本に至るまでこだわり
2012年の作品は、斉藤さんの叔父を描いたもので、こだわりの部分を存分に込めている。
「暖かい人柄が伝わるようにちょっとした微妙な表情にもこだわって作ったのを覚えています。そして、髪の毛一本一本に至るまで手を抜かずに作りました」(斉藤さん)。
ご本人はピクシブでも作品を公開しており、どの作品もクオリティが素晴らしく圧倒される。様々なジャンルの絵を描いているが、特に好きな絵のジャンルは何なのか?
「筋肉が好きなのでマッチョなキャラクターを描くのが一番楽しいですね。美味しいものを食べるのも好きなので食べ物の絵も捨て難いです笑」(斉藤さん)。
そんな斉藤さん、兵庫・明石市の障害福祉施設「伸楽福祉会ジョブエル」にて、障害のある方に最先端のデジタルアートを教える講座を始めたそう。障害のある方なら無料で最先端のフォトショップ技術を学べるので、見学などお気軽にとのことだ。また地球上の全ての生き物をマッチョにするマッスルワールドというアートプロジェクトもスタートさせたという。今後の展開にこうご期待である。
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(取材・文/Sirabee 編集部・黒森ぬぬ)