ウクライナ戦争が第三次世界大戦を誘発? ゼレンスキー大統領の“爆弾発言”
ゼレンスキー大統領が爆弾発言。ウクライナが戦争に負けたら第三次世界大戦になる。単純な発言に見えるがその可能性は十分にある。
ロシアがウクライナへ侵攻してから1年半以上が経過するが、依然として戦争終結への明るい兆しは見えない。それどころかロシアは何とかウクライナ領土で踏ん張り、一部地域の支配を既成事実化したそうな感じだ。
■単なる戦争ではないウクライナ戦争
そのような中、ゼレンスキー大統領は爆弾発言をした。ウクライナ戦争でウクライナが負ければ、世界は第三次世界大戦になるというのだ。
何を言ってるんだ! と思う人が多いかもしれないが、これはハッタリではない。ウクライナ戦争の当事者はウクライナとロシアではあるが、その影響は双方だけに留まらないのだ。
仮に、ウクライナがロシアの支配下に入れば、事態はそれで収まるのではない。米国は弱腰だ、大したことないと思ったロシアは、隣国のモルドバやバルト三国など旧ソ連圏への挑発行為を仕掛けてくるだろう。
無論、バルト三国はNATO加盟国なので、ロシアも迂闊に挑発はできないが、不意の衝突などによって軍事的緊張が高まり、それが戦争に発展する恐れは十分にある。
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■台湾有事を誘発する?
そして、もう1つの懸念事項が台湾だ。今日でも中国による台湾への軍事的挑発は続いている。
ここで問題になるのが、ウクライナ戦争でロシアが勝利した際、中国は「よし俺たちもできる」と台湾侵攻へのハードルを下げないかだ。仮に、台湾有事となれば米中が軍事衝突することになり、そうなれば世界大戦は避けられないものとなる。
ウクライナ戦争は日本から8,000キロも離れた遠い問題と感じる人が多いだろうが、今後の世界の安全保障の行方を左右しかねない極めて重い問題なのだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・セレソン 田中)