オリックスを3連覇に導いた中嶋聡監督、続投を発表 湊通夫球団社長も「しっかりサポートしていく」【週刊バファローズ】
オリックスはチームを3連覇に導いた中嶋聡監督の続投を発表。湊通夫球団社長もその手腕を評価した。
パ・リーグ3連覇を成し遂げたオリックスは9日全日程を終了した。18日から行われるCSファイナルステージに向けて準備を進めていく。
■2023オリックス・バファローズ戦績 10.4-10.9
対 千葉ロッテマリーンズ
大阪・京セラドーム大阪
10.4
●オリックス(宮城)3-6(美馬)千葉ロッテ○
千葉・ZOZOマリンスタジアム
10.6
●オリックス(竹安)1-12(澤村)千葉ロッテ○
10.7
○オリックス(山崎福)4-1(西野)千葉ロッテ●
対 福岡ソフトバンクホークス
大阪・京セラドーム大阪
10.9
○オリックス(曽谷)4-1(有原)福岡ソフトバンク●
※(カッコ)内は先発投手。
※通算成績はオリックス143試合86勝53敗4分けで優勝(2023.10.9現在)
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■中嶋監督が続投
今季は貯金「33」とリーグを独走し、2位を15.5ゲームもの差をつけている。昨年、一昨年はシーズン最終盤まで優勝争いがもつれたため、優勝マジックは点灯していなかったが、今年は点灯させると一気にマジックを減らして3連覇を達成している。
その3連覇を導いた中嶋聡監督にオリックスは来季の続投を要請。中嶋監督も受諾した。
湊通夫球団社長は「来季も中嶋聡監督に引き続きチームの指揮をとっていただくことを要請し快諾いただきましたので、公式戦の全日程が終了した本日、正式に発表させていただきます」と報告。
つづけて、「『リーグ3連覇を目指す』とシーズン前に公言された中嶋監督。有言実行を見事に達成され、来年も監督としてさらに進化を続けるチームを率いていただけることとなり、とても嬉しく思います。『本当に良いチームにしたい』という中嶋監督の熱い思いに応えられるようフロントとしてもしっかりサポートしてまいります」と、監督に就任してから3年連続でチームを優勝に導いた手腕を評価し、来季のさらなる進化に期待を滲ませた。
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■勝利にこだわる姿勢崩さず
今年は優勝を早く決められたことにより、いわゆる消化試合も発生したが、ここを単なる調整に終わらせることなく、勝利にもこだわったため、大きな連敗を許すことがなかった。
6日のロッテ戦では12失点と惨敗したことで、チームは気を引き締めて、翌日は山崎福也が前回に引き続き好投をキープ。ポストシーズンに向けて大きな勝利を掴んだ。
またシーズン最終戦ではなかなか勝ちがつかなかったルーキーの曽谷龍平が6回を被安打1、無失点の好投に打線が援護。ルーキーイヤーの最後でプロ初勝利。
曽谷は「回の先頭を四球で出してしまったところは反省しなければいけませんが、全体的には、ある程度ボールを操ることができたと思います。とにかくバッター1人1人に集中して投げたことが、いい結果に繋がってくれたと思いますし、なんとか0点に抑えることができてよかったです」と投球を振り返っている。
チームはCSファイナルまでの間にファームでの練習試合や、紅白戦を行うことで調整を続けていく。次の目標はもちろん2年連続の日本一だ。
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■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)