日本シリーズで関西ダービー実現もメディアは阪神主観… オリックスは日本一になるしかない【週刊バファローズ】
59年ぶりの関西ダービーとなる日本シリーズ。関西メディアはオリックスよりも阪神をメインに取り扱っているが…。
■阪神主観の関西メディア
前述のように59年ぶりの関西ダービーが実現する今年の日本シリーズだが、関西メディアは阪神をメインに取り扱っている。
優勝会見でも代表質問で「阪神」というワードが多く出たことに対して、オリックスファンはもちろんのこと、中嶋聡監督も阪神の岡田彰布監督はMVPを挙げられましたが? との問いに「それはタイガースさんの話で。全員だと思いますけど」、阪神とやることについては「別にどこでも相手はセ・リーグのチャンピオンですし、去年はヤクルトさんでしたし、今年は阪神さんですので。そのチャンピオンチームとやるのが日本シリーズだと思いますけど」、阪神の印象は「セ・リーグのことなので。すみません」、交流戦での印象も「3試合だけなんで。僕はその時、体調不調で出てないので全然わかりません」と険しい表情で答えていた。
メディアを使う戦略の岡田監督とは、全く対極にいる中嶋監督だが、選手を守り、ファンを大切にする気持ちは素晴らしいものがある。この日も「オリックスファンは阪神ファンに負けていない」という旨の発言をすると、スタンドから大きな拍手が贈られていた。
シリーズ中はオリックスが勝っても阪神主観の報道がされる可能性もあるが、オリックスはしっかり勝ち越して日本シリーズを制すればいいこと。良い意味で「関西にオリックスあり」という試合を関西だけじゃなく全国のプロ野球ファンに見せつけてもらいたい。
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■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)