「流しのタクシー」がつかまりづらくなった? 首都圏ではとくに…
配車アプリは便利な一方で「流しのタクシー」がつかまりづらくなったとの実感も。調査してみたら…。
「景気のバロメーター」のひとつとも言われるタクシー。かつて、20世紀のバブル時代には繁華街で流しているタクシーをつかまえるのが非常に困難で、「1万円札を手に持って振った」といったエピソードも聞かれる。
画像をもっと見る
■配車アプリが普及
近年、タクシー配車アプリのテレビCMをよく見かけるようになった。流しているタクシーに乗るよりは、若干の配車料金が必要ではあるが、確実に乗れるのは便利なサービスだ。
ただ、その普及の影響もあってか、街中を走るタクシーは「予約車」「回送」といった看板を掲げているクルマが目立つ。
急いでタクシーに乗ろうと思っても、なかなか空車を見つけられないことも、とくに最近は増えているのではないだろうか。世間の実感はどうなっているのだろう。
関連記事:九州北部から東海までが梅雨入り 「梅雨が好きか嫌いか」9割の答えは…
■4割強が「つかまりづらく」
Sirabee編集部が、10月11〜16日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「流しのタクシー」について調査したところ、「かなりつかまりづらくなった」と答えた人は9.4%だった。
「ややつかまりづらくなった」が32.5%。最も多かった回答は「あまりつかまりづらくない」で39.5%だが、それを上回る人が「つかまりづらくなった」と実感していることがわかる。
関連記事:せっかくの洗濯物が雨に濡れてしまった経験は… 被害者は8割、何度も食らった人も
■首都圏ではとくに
流しのタクシーが走っている割合は、都会と郊外、また地方によっても異なるだろう。
そこで、東京・名古屋・大阪の三大都市圏を含むエリアに絞って比較してみると、「かなりつかまりづらくなった」という回答が最も多かったのは、東京・横浜を含む南関東で9.2%。
一方、大阪や京都、神戸を含む近畿地方では3.8%にとどまった。
「ややつかまりづらくなった」を含めると、名古屋を含む中部が1位となるが、首都圏や名古屋エリアと比較すると、近畿地方はまだ流しのタクシーも健在のようだ。
関連記事:チョコプラ松尾、ウーバーイーツ配達員の芸人にチップ贈るも… 「ムカついた」
■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
・合わせて読みたい→チョコプラ松尾、ウーバーイーツ配達員の芸人にチップ贈るも… 「ムカついた」
(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)