ファストフードで「ごちそうさま」を言う? 意外にも高齢者より若い世代が…
日本の文化として根付いている食後の「ごちそうさま」。ファストフードでも言われているのだろうか。
ご飯を食べる前に「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」。英語にもなかなかぴったりくる言葉が見つけづらい、日本に伝わる食文化だ。
食事の前後には必ず言うようにと、子供の頃にしつけられた人も少なくないだろう。
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■外食の場合は…
日常に深く根付いた「いただきます」「ごちそうさま」という言葉だが、家の手料理ではなく外食の場合はどうだろう。
料理人とのコミュニケーションも楽しむ寿司屋や高級レストランでは言う人が多いかもしれないが、さっと食べるスタイルのファストフードの場合でも、店員に感謝の気持ちを伝えているのだろうか。
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■6割が「ファストフードでも言う」
Sirabee編集部が、10月11〜16日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「ごちそうさま」について調査したところ、「ファストフードでも必ず言う」と答えた人は22.3%。
「言うことが多い」が最も多く、39.8%だった。6割以上が、ファストフードであっても基本的には「ごちそうさま」を言っていることが判明した。
言わない人は少数派ではあるが、「絶対に言わない」との回答も8.4%存在する。
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■若い世代ほど…
今回の調査では、意外な世代差が顕著にあらわれた。「ファストフードでごちそうさまを必ず言う」と答えた人は10〜20代で最も多く、38.3%。30代以上の約2倍となっている。
年長者が礼儀正しいのかと思えばそうでもなく、60代で必ずごちそうさまを言う人は13.4%と全世代で最も少ない。
街中を見れば一目瞭然だが、この高齢化社会においてファストフード店にはさまざまな世代の客が訪れている。必ずしも「若い世代はファストフードに慣れているから」とも言えなそうだ。
なお、男女別では女性のほうが「言う派」が多く、7割に迫っている。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)