DeNA前の横浜ベイスターズ暗黒期の苦労を元コーチ・中根仁氏が回想 「選手より報告書が…」
元横浜ベイスターズ選手・コーチの中根仁氏がDeNA買収前の苦労話を告白。高橋慶彦氏も驚いたようで…。
元横浜ベイスターズ選手・コーチの中根仁氏が元広島東洋カープ・高橋慶彦氏のYouTubeチャンネルに出演。ベイスターズ暗黒時代のエピソードを語った。
■暗黒期を振り返る
元近鉄バファローズ、横浜ベイスターズ選手・コーチの中根氏が出演しトークをした今回の動画。
高橋氏から「コーチをやっていたんだ?」と声をかけられた中根氏は「はい。楽しくなかったですけどね。8年やりました」と語る。
続けて「いろんな時期だったんですよね。DeNAになる前のちょっと面倒くさい時期があって。選手を見るより報告書がまあ多くて。パソコンで」と振り返った。
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■報告書に苦闘…
中根氏はさらに「先輩のもやっていました。先輩の言葉を打って。スカウトも2年やっているんで。スカウトもパソコンでやる。大変でしたよ、先輩らは『俺が言うから打ってくれ』って」などと苦労を語る。
高橋氏が「俺はできない」「報告書があったら除外した契約をする」「書いたことがない」と笑うと、中根氏は「まあ大変でした、夜もずっとです。1週間でどうなったとか、今日はなにをやったかとか。キャンプから帰って来ると、コーチ陣がパソコンの取り合いをして…」などと振り返る。
話を聞いた高橋氏が「見てわかるんかい? 報告書は誰に上げるわけ?」と質問すると、「球団の上の人じゃないですかね」「本当に見てたのかな。1日で変わらないじゃないですか」と中根氏はつぶやいていた。
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■練習方法に注文?
中根氏は「僕はいまだによくわからないんです。(練習を)1週間10日、やりました。同じことを続けてやらないとうまくならないと、僕は思っているんで」と回想。
続けて「そしたら、『え、なにも変わってない? 良くなってないなら、違うことをやらせたらどうだ』とむこうから言われるわけです。『ちょっと待ってください』と。なんで?」と首をひねる。
話を聞いた高橋氏は「短くて3カ月かな。3カ月にずっと同じことをやって成果が出ると思っていたね。今は情報が入るから怖いかもしれない。同じことをコツコツできない」と話していた。
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■2002年以降苦しいシーズンに
中根氏がコーチを務めた「DeNA前のベイスターズ」は一般的に暗黒時代といわれている。
親会社がマルハ(現マルハニチロ)からTBSに移った2002年以降、2005年に3位になったものの、Aクラスに入ることができず、2011年まで最下位の常連となっていたのだ。
DeNAになった2012年からも低迷が続いたが、アレックス・ラミレス監督が指揮をとった2016年に3位になると、その後はAクラスに入ることも多くなる。三浦大輔監督となった2021年は最下位だったが、2022年、2023年はそれぞれ2位と3位に入り、Aクラスをキープしている。