三浦大輔監督「とにかく自分のことだけ考えて」 “DOCK式・秋季トレーニング”開始で個々のレベルアップにフォーカス【DeNA】

来春へ向け、秋季トレーニングをスタートさせた横浜DeNAベイスターズ。「個に特化」したメニューで、三浦大輔監督が来季に向けチーム全体の底上げを狙う。

2023/11/06 12:40


横浜DeNAベイスターズ・三浦大輔

タイガースとバファローズが死闘を繰り広げている最中、ベイスターズは来季に向けて秋季トレーニングをスタートさせた。横須賀の球団施設「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」と、隣接する横須賀スタジアムを使用し、合宿制ではないスタイルでレベルアップを図る。



■“DOCK式”トレーニングを実施

三浦監督はこのトレーニングのターゲットを「とにかく個人、自分のことだけ考えて。それが結果チームのためになりますし。この期間は周りがどうこうではなくて、自分が来年一軍で活躍することだけに取り組んで」と明確なビジョンを提示。

全体でのチームプレーなどの練習は春季キャンプで行うとし、この期間は投手も野手も班分けされた中で、1軍2軍のコーチも隔たりなく指導に当たる“DOCK式”のトレーニングを実施する。

指揮官も「ファームのコーチとかはシーズン中もこういう形でやっていることもありましたし、一軍のコーチは初めてでしたけど、そんな中でもしっかりとコミュニケーション取りながらやってくれている」と新方式に満足げ。

「しっかりと中身の濃い練習ができていると思います。一軍と二軍のコーチがしっかりと至るところでコミュニケーション取りながら、個々の課題に取り組んでくれています」と目を細めた。


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■チーム全体の底上げ狙う

トレーニングメニューは「個に特化するということで、その選手によって長所を伸ばす選手もいますし、課題に取り組んでいる選手もいます」と人それぞれ。

例えば強打が期待されている右打ちの蝦名達夫は「外野は守れるようになってきているので、8割位はバッティングで残りは走塁とサード守備」と打棒に磨きをかけながらも、出場機会を増やす意味で三塁の守備練習にも時間を割く。昨年はルーキーながら65試合に出場し、後半はスタメンも増えた林琢真は「走攻守まんべんなく」と全く違う内容で汗を流している。

春季トレーニングでは個々のレベルアップを図ることで、チーム全体の底上げを狙うとした指揮官。3位に終わった悔しさを胸に、来季に向けた戦いはすでに始まっている。


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■執筆者プロフィール

萩原孝弘:1971年生まれ。生まれも育ちも横浜の生粋のハマっ子で、大洋が横浜に移転して以来、一貫してホエールズ〜ベイスターズファン。

23年のオフィシャルイヤーブックもライターとして参加した。あくまでもファン目線で、独自のインタビューコラムや記事を各媒体で執筆中。

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(写真・取材・文/Sirabee 編集部・萩原孝弘

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