高校生が作ったとは思えない「大どんでん返し」ありの作文が話題、これ天才だろ…
言葉遊びのセンス抜群! 高校の宿題とは思えないクオリティがネットで話題に。
学校の授業で誰もが苦戦した「作文」の宿題。ネットでは、ただの宿題に収まりきらない壮大な作文を提出した、ある天才ユーザーが注目されていて…。
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■課題の「あいうえお作文」で…
「高校のときの宿題が我ながらすごい 頭の文字が五十音になってる作文 他にも最後まで読むとわかる仕掛けがあります」と、コメントを添え、高校時代に書いた作文を投稿したのはX(旧・Twitter)ユーザーのロボットさん。
学校で出された課題は、頭文字が五十音で固定されている中で作文するというもので、冒頭は若干ゆるめなエッセイのようになっている。
しかし中盤に入ると「簡単な問題を出そう」とつづった上で、「ひらがなとかたかなは違った字です。しかし『へ』だけ、どちらも同じかたちと読み。他に二つだけ、同じかたちと、読み方っていう、文字と文字のペアがあるのだがなんでしょうか? かなり簡単ですが、答えは最後の方に書きますからね。知識などいらぬ問題ですがひらめきは必要ですね」と続く。
そして終盤は「ところで問題の答えを書く空欄を忘れました。私の好きな数字を覚えていますか? 七段目です。こんなことがしたかったんです」と締め括っている。
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■問題の答えが文中に…
一瞬なんのことか分からなくなるが、解説すると「私の好きな数字」とは、文中の下段に書いてある「7」のこと。この言葉通りに上段「7段目」を左から右に読んでいくと「答:ひらがなとかたかなのぺ、ひらがなとかたかなのべ」という文字列が浮かび上がる…。
じつに壮大で、衝撃的な仕掛けである。宿題を確認した先生も「たいへんよくできました」とハンコを押している通り、非常に遊び心に富んだ言葉遊び満載の快作だ。天才高校生…。
高校のときの宿題が我ながらすごい
頭の文字が五十音になってる作文
他にも最後まで読むとわかる仕掛けがあります pic.twitter.com/uXEnqAq2XT— ロボット (@_he_art) April 16, 2023
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■「ゾワってした」と反響
この素晴らしい作文に心奪われたユーザーは数多く、ネットでは「すごい、すごすぎます」「素敵です!」「ひらがなとかたかなが並んでる…!」と驚きの声が続出。
また「これだけの仕掛けを散りばめながらもちゃんと作文になっているのが素晴らしい」「作文が大の苦手だった自分のはるか上の所業…」とリスペクトの声が数多く上がっていた。
記者はそんな投稿者・ロボットさんを取材した!
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■「言葉遊び」が大好き
この宿題は、お笑いコンビ・ラーメンズの元メンバーである小林賢太郎さんのエッセイを参考に、国語の先生が出したもの。そのエッセイでは、文頭が五十音になっていることに最後に気付かされる仕掛けになっているという。
「五十音になっていることをわかった状態で読まれるので五十音の要素はサプライズになりません。それでも読んだ人を驚かせたいと思い、この仕掛けを作成しました」
と、ロボットさん。この力作を見た周囲の反響はどうだったのか。
「先生からは『たいへんよくできました!』のスタンプだけでした。生徒数が多いので読まれなかったんだと思っています…。現物は紛失しましたが、スキャンしたデータを父が持っていました。スキャンするほどなので家族内では話題になったんだと思います」
この宿題の凄さに気づき、スキャンまでしたお父さんグッジョブである。
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■自分の作品によって人が驚いてくれるのが楽しい!
現在ロボットさんは、アンビグラムのクリエイター。アンビグラムとは、文章や言葉を一定の方向だけでなく、異なる方向からも読み取れるようにしたグラフィカルな文字のことで、オリジナルで作成したグッズをネットで販売している。
ちなみに上記の「噂」が並ぶ文字列も同氏の作品だが、上下を逆にして見ると「嘘」と読める秀逸デザイン。その下の「芸術」という文字は、リバーシブルで見た際「物語」と読めるよう設計されている。
リバーシブルな栞とクリップです。#フォロワー10000以下の一次創作作家発掘フェス pic.twitter.com/RmcxlExA3m
— ロボット (@_he_art) January 16, 2022
アンビグラムをはじめ文字を使った作品について「映画にどんでん返しがあるとより一層おもしろくなるように、この言葉には実はこういう意味もあったのかというサプライズ感が面白いです」と語るロボットさん。
「アート作品と謎解きの相性が良いことに気付き、現在は謎解き制作にも力を入れています。謎解き出版社や謎解きカフェに作品を提供しているので発表を楽しみにしていただけたら嬉しいです」(ロボットさん)。
幼少期から考えることが好きだったという、言葉遊びや謎解き。それらが持つ無限の可能性を、天才的な感性で、これからも広げていってほしい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・黒森ぬぬ)