巨人・中田翔が複数年契約を解除し自ら自由契約に 「覚悟を感じる」の声
中田翔が巨人との複数年契約を解除し、自由契約となることを発表。「打席に立ち続けたい」と強い意欲を示している。
読売ジャイアンツが15日、中田翔選手の申し入れを受けて複数年契約を解除し、自由契約となることを公式サイトで発表した。
■「いっそうの活躍を期待」
球団は、「本日、当球団との複数年契約を終了したいとの申し入れがあり、当球団として、中田選手の思いを汲み、いっそうの活躍を期待して複数年契約を合意解除することにしました」と報告。
「当球団は昨シーズンオフ、中田選手との3年の複数年契約を結ぶ際、中田選手が契約を終了できる選択権を付与していました」と説明し、「中田選手は12月1日に公示される当球団の保留者名簿には掲載されず、以降、自由契約選手になります」とした。
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■「打席に立ち続けたい」意欲
中田選手も、球団を通じてコメントを発表。「この度、私中田翔は、巨人軍との3年契約をオプトアウトさせていただくことにしました。野球を続けるチャンスを与えてくださった読売巨人軍の皆様には、感謝してもしきれません」と報告。
「そして、ファンの皆様、チームメイト、監督、コーチ、球団スタッフの皆様、全てが最高の環境でプレーさせていただけたこと、本当に有難うございました」と感謝した。
続けて、「今の自分は、打席に立ち続けたい、グラウンドに立ち続けたい、その気持ちで一杯です。そのようなチャンスをいただけるお話があれば有難いです」と意欲を示す。
「また、プロ野球選手としての私のキャリアを理解し、温かく応援してくださった皆様への感謝の気持ちを胸に、グラウンドでの全力プレーを1年でも長くお見せしたいです」と誓っている。
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■中日ドラゴンズなどが調査報道
中田選手は2007年のドラフト会議で4球団からの1位指名を受け、北海道日本ハムファイターズに入団。2021年のシーズン途中にトレードで巨人に加入した。今季は92試合に出場し、打率2割5分5厘、15本塁打、37打点を記録した。
巨人の監督に就任した阿部慎之助氏の掲げる構想から、中田選手は来季の出場機会が減ると見込まれており、スタメン起用へのこだわりから移籍を模索することに。海外FA権を保有していたものの、FA宣言をせずに自由契約となることで、他球団がオファーする際にネックとなる人的補償が不要になるため、交渉しやすくなる。
報道によると、中日ドラゴンズなど複数の球団が中田選手の獲得調査に乗り出すものとみられている。
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■覚悟を感じる
X(旧・ツイッター)では、「自由契約」がトレンド入り。
ファンからは、「残り2年総額6億円の契約を破棄してまで出場機会を求めて自由契約を選択するなんてすごいなあ」「ガチでどの球団でもいいから、出場機会がほしいって訴えているんだな」「覚悟がなければできない選択」「かなり覚悟を感じる」と驚く声が。
また、「新天地でも頑張れ」「希望に近い球団に決まることを祈りたい」「争奪戦になりそうね。応援してるわ」とエールも寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)