神戸の映画館、大量出現したポスターに目を疑う… 埼玉県民は「宣戦布告」と認識
映画館・OSシネマズ神戸ハーバーランドにて、あまりに偏りが強い『翔んで埼玉』ポスターを発見。その理由に、称賛の声が寄せられているのだ。
■この映画館、それにしてもノリノリである
MOVIXさいたまの翔んで埼玉全振り広告が話題だけどOSシネマズ神戸ハーバーランドも大概なので見て(神戸市長役藤原紀香全力推し) pic.twitter.com/btVlzYTltZ
— 藍珠 (@orange572ggss) November 13, 2023
同館の担当者に話を聞くと、話題のポスターはじつに16枚も貼られていることが判明。日本広しといえど「藤原紀香が16連コンボを決めている映画館」はここだけだろう。
今回の試みについては配給会社からの打診もあったようで、担当者は「こちらの16連貼りポスターはOSシネマズ神戸ハーバーランドの名物であり、オープン当初は公開予定作品を掲出していました」「しかし、Xのプロフィールにも書いてあるとおり『神戸にある面白いことが大好物なシネコン(映画館)』ということで、自薦他薦を問わず、面白い事は全部させていただきます! というスタイルに変わり、数々の作品をポスタージャックしてきました」と、同館のスタンスについて説明する。
完全にノリノリのOSシネマズだが、館内のその他のブースを見ると、さらなる衝撃が…。
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■よろしい、ならば戦争だ
出身地を聞かれた際、都道府県で答えるか、市区町村で答えるかで住民のプライドが垣間見えるもの。その代表例は「横浜」だが、「神戸」もそれに匹敵する存在と言えるだろう。余談ながら、記者は地元を「埼玉」とは答えず、「埼玉の浦和」と説明する、典型的な浦和民である。
そんな地元愛の強い映画館OSシネマズからは「神戸に対する地元愛は『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』で一色の劇場ロビーで、ひとつひとつ確認してみてください。OSシネマズ神戸ハーバーランドとOSシネマズミント神戸で、愛あるコメントが飛び交っています!」とのコメントが得られたのだ。
また「埼玉で飛び交ってるのは、若槻千夏さまからのコメントだけではないでしょうか(知らんけど)」と、埼玉県出身の若槻千夏を引き合いに、ディスりと称賛のギリギリを攻めたコメントも。
「海があるからって調子に乗りやがって…」と憤りを感じた埼玉県民も少なくないと思うが、神戸が「日本三大夜景」を擁する国内有数のおしゃれスポットである点は認めざるを得ない。
そんな神戸の街並みとの調和を感じさせる展示について、OSシネマズ担当者は「『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』劇場オリジナルスタンディを製作しました」「地球環境にも配慮して、廃棄予定だった資材を再利用し、イチから全て手作りのうえ、神戸ハーバーランドにある観覧車の景色と、神戸の象徴である神戸ポートタワーに麻実麗と白鵬堂百美を出現させました!」と、力説している。
なお、取材の終わり際には「麗と百美の2人に近づくと、埼玉の不思議な香りがするかもしれません(知らんけど)」というコメントも飛び出し、これは埼玉県民に対する宣戦布告と見て良いだろう。
決戦は本日23日。東軍はMOVIXさいたまに、西軍はOSシネマズ神戸ハーバーランド、OSシネマズミント神戸に集結し、『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』を鑑賞してほしい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)