高校が生徒の菓子持ち込みを全面禁止 大麻グミ等の流行で入院数が過去最多に
半年で1,200人の子供が病院送りに…? 過剰なTHC入り製品を取り締まる法律施行後も、違反する店舗が後を絶たないようだ。
アメリカ・バージニア州の学校で、生徒が大麻成分入りの食品を食べて入院した後、手作りを含む全ての菓子類の校内への持ち込みを禁止し、議論を巻き起こしている。
『Richmond Times』『The Daily Progress』などの海外メディアが報じている。
■校内で大麻使用が発覚
10月、バージニア州にあるアームストロング高校で、生徒4人が大麻成分であるTHCが含まれていると思われる食品を食べた後、校内で苦しんでいる状態で発見されたという。
この事件を受け、同校は生徒があらゆる種類のキャンディを持ち込むことを禁止したほか、ライスクリスピーやチョコレートコーティングされたもの、自宅で焼いた菓子なども持ち込み禁止の対象となった。
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■厳しすぎるルールに生徒は…
アームストロング高校の生徒たちは、特にハロウィン後の数週間、新しい学校の方針に対して多くの生徒がイライラを隠しきれていないようだ。
学校の外でバスを待っていた生徒はメディアに対して、「起こった事件はわかりますが、子供たち全員を罰する必要はありません」「めちゃくちゃな気がします」と、学校の方針に対して不満を表した。
しかし、生徒たちにこのような厳しいルールが課された背景には、同州で相次ぐ「子供の大麻トラブル」があるようだ。
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■大麻で過去最多の入院数
バージニア病院の発表したデータによると、今年上半期に1,200人以上の子供が大麻由来製品を摂取したことが原因で、緊急治療室に運び込まれている。
この数字は、同州で成人の大麻所持が非犯罪化された2020年以来で最多となっており、中でも「大麻グミ」や「大麻キャンディ」といった食用製品による被害が後を絶たないようだ。
奇しくも日本では、大麻に似た成分の入ったグミを食べた人が相次いで体調不良を訴えた問題を受け、検出された成分「HHCH」が指定薬物に追加された。これにより12月2日から「HHCH」を含む商品の販売や所持が禁止となる。
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■過去には死亡事故も
バージニア州では昨年、4歳男児が大麻グミを大量に食べて死亡しており、男児の母親は過失致死と児童遺棄の重罪で懲役10年の判決を受けた。
同州では、THCを過剰に多く含む製品を取り締まる法律が7月1日に施行された。しかし依然として違法な食用製品の多くが州内のたばこ店やコンビニで簡単に入手できる状態にあり、その中には学校のすぐ近くの店舗も含まれているそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)