自宅庭で発見した謎の生物、正体が予想外すぎる… 「どういう状況だ」とネット民驚愕

朝目が覚めると、庭にカブトガニのような謎の生き物を発見。見間違いと思ったら、なんと「本当にカブトガニ」と判明したのだ…。

2023/12/20 04:45



■カブトガニ、そんな事情があったのか…

「生きている化石」と呼ばれるほど、太古からその存在が確認されているカブトガニ。しかし、多くの人にとっては「図鑑や博物館で目にする存在」という認識だろう。

取材を快諾してくれた古賀市「環境課環境整備係」担当者は、市内・県内のカブトガニ事情について「古賀には泥質の干潟がないため、カブトガニの生息はこれまで確認されていません」「ただし、近接する福津市の津屋崎沿岸にはカブトガニが分布していることから、死骸はたびたび古賀に漂着している状況です」と説明する。

カブトガニは、砂浜・泥質干潟・藻場・沖合など、成長段階によって様々な環境で生息する生物なのだ。

カブトガニ

野獣先ぷぁいさんの弟が発見した経緯、その後の対応については「『種の保存法』や当市における条例、取り決め等では死骸の取扱いについて、制限をかける決まりはございません」「また福岡県下で、カブトガニを天然記念物に指定している自治体はありません。よって、個人で剥製にして頂いて特に問題はないかと思います」とのコメントが寄せられている。

しかしじつはカブトガニは、とても厳しい状況に置かれていたのだ…。


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■「最終候補」に残りつつも…

「天然記念物に指定されていない」ことは、決して「絶滅の恐れがない」と、イコールの関係ではない。

古賀市の担当者は「カブトガニは環境省レッドリスト『絶滅危惧Ⅰ類』、福岡県レッドデータブック『絶滅危惧ⅠA類』に選定されるなど、高いレベルで絶滅が危惧されており、その生息に関しては危機的状況にあります」と、説明する。

じつは、カブトガニには「福岡県希少野生動植物種の保護に関する条例」の指定種候補に最後まで残りつつも、諸般の事情から泣く泣く指定できなかった…というエピソードが存在するのだ。

カブトガニ

今回、多くの注目が集まったカブトガニ。決していたずらに生息環境を荒らさず、そっと見守るよう、改めて注意を喚起したい。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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