『カイジ』が「どう見ても絵が下手」でも大ヒットした理由 「圧倒的に上手い」と岡田斗司夫氏が力説した点は…

評論家・岡田斗司夫氏が、「絵が下手」と言われて悩んでいる漫画家からの相談に回答。「どう見ても絵が下手」な作品『カイジ』が大ヒットした理由について力説する。

2024/01/17 15:15

カイジ
(画像出典:Amazon

プロデューサーで評論家の岡田斗司夫氏が14日、自身のYouTubeチャンネルでライブ配信を実施。人気漫画『賭博黙示録カイジ』(講談社)がヒットした理由について語った。

【動画】『カイジ』がヒットした理由とは



 

■「絵が下手」という漫画家の悩み

この日の配信では、視聴者から寄せられた相談に岡田氏が回答。とある作品のコミカライズをしているという漫画家の女性から、作品を掲載しているアプリのコメント欄で、読者から「絵が下手」だと書き込まれて悩んでいるという相談が寄せられた。

岡田氏は、「漫画の絵っていうのは、デッサンやクロッキーではなくて“漫画の絵”なんですね。漫画が上手くないとダメなんですよ。絵が上手いよりも、漫画が上手いほうが大事」と話す。


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■「漫画が上手けりゃいい」

さらに「漫画が上手いっていうのは、素人には分からないんですよ。でも、絵が上手い、絵が下手っていうのはバカでも分かるんですよね。なので、絵が下手っていうのは誰でも言えるんです」と指摘。

「漫画として上手い人っているじゃないですか。『カイジ』の作者とか。あの人、どう見ても絵がヘタなんですけど…。『ドラゴン桜』の人とか。どう見ても絵が下手なんですけど、圧倒的に漫画が上手いんですよ。みんな(『20世紀少年』などで知られる)浦沢直樹になれるわけではないですし、漫画が上手けりゃいいんですよね」と力説する。

相談者に向け、「なので、漫画が上手くなるには、漫画の数を描く、種類を描くのが一番手っ取り早いので、別の連載を何とか立ち上げて、そっちのほうで勝負するのがいいと思います」とアドバイスを送った。


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■独自の表現で大ヒット

漫画家・福本伸行氏による『賭博黙示録カイジ』は、自堕落な生活を送っていた主人公・伊藤開司(カイジ)が、多額の負債を抱えたことをきっかけにさまざまなギャンブルに挑んでいくストーリー。

極限状態の中での人間模様や、オリジナルのギャンブル、福本氏独自の表現などが話題を集めて大ヒットし、1998年の「講談社漫画賞」を受賞。アニメ化や実写映画化、海外での映画化などと展開した。

また、三田紀房氏による『ドラゴン桜』(講談社)は、元暴走族の弁護士が、落ちこぼれ高校を舞台に、生徒たちを東大に合格させようとするストーリーで、2005年の「講談社漫画賞」を受賞。作中で紹介される勉強法や受験テクニックが話題となった。俳優・阿部寛主演でドラマ化されたほか、韓国でもドラマ化。小説やYouTube、朗読劇、ゲームなどが展開された。


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■「下手も個性」視聴者も納得

岡田氏の力説に、視聴者からも「下手も個性なんだけどな」「進撃(『進撃の巨人』)だっていろいろ言われてた」「絵が下手と漫画が下手、作品の面白さは全部分けて考えたほうがいいよね」「コンテンツ力と画力は違うよね」「漫画はキャラがいかに動くかだよね」と納得の声が寄せられている。

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■『カイジ』がヒットした理由とは
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