居酒屋で遭遇した謎おでん、メニュー名にギョッとするも… 「誤変換の奇跡」が最高すぎる
居酒屋メニューの「おでん盛り合わせ」に、なぜか「セブン」「ファミマ」「ローソン」といった説明書きが。これらの商品の正体を店主に尋ねると…。
■まさかの「誤変換」がきっかけで…
笑ってしまった pic.twitter.com/gCDTPPq4oI
— Copynight (@SinCopynight) January 15, 2024
話題のおでん盛り合わせは高額な順に「セブン」(900円)、「ファミマ」(700円)、「ローソン」(500円)となっている。
そのため多くのXユーザーは、金額の差をコンビニ店舗におでんを買いに行く際の「手間賃」や「交通費」と推測し、「セブン-イレブンが店から一番遠くて、ローソンが一番近い」という説を提唱していた。
しかし、今回の取材を快諾してくれた「きとま」の店主は、こちらの説を笑顔でやんわり否定。
続けて、「これらのおでんメニューは、セブンが7種盛り、ファミマが5種盛り、ローソンが3種盛りとなっています」「じつはメニュー作成の際に『7』と打ったところ、変換時に『セブン』と変換されてセブン-イレブンさんを連想したため、そのままメニュー名に組み込むことになりました」と、驚きの事実を明かしてくれたのだ。
なお「ファミマ」と「ローソン」はあくまで誤変換(セブン)に合わせる形、半ばノリで付けられたメニュー名だという。提供されるのはもちろん各コンビニのおでんでなく、同店自慢のオリジナルおでんなので、安心してほしい。
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■それにしてもこの店主、ノリノリである
やはり多くの利用客からメニューの詳細について尋ねられるようで、店主は「8割くらいのお客様が、こちらのおでん盛り合わせについてご質問されてきます」「『店員さんが買いに行くの?』ともよく聞かれますね」と、笑顔で振り返る。
誕生のきっかけは「誤変換」だったが、これらのメニュー名は「コミュニケーションツール」としても活躍しているとのこと。店主は「メニュー名を見てお客様同士で盛り上がったり、私に尋ねてくださることから話が弾むケースもございます」と語っており、その様子を想像するだけで微笑ましくなってしまう。
なお、Copynightさんの投稿がバズっていた件は店主も「嬉しいニュース」として認知していた模様。誤変換から生まれたメニュー名がここまで話題となるとは…正に「奇跡」の一言だろう。
こちらをきっかけに店舗に興味を持った人に向け、店主は「当店を利用の際はおでんと鉄板焼き、特におでんはぜひ食べて頂きたいです」「店とお客さん同士のコミュニケーションを大切にしたく、色々な人と触れ合えてお話のできる、居酒屋という空間を楽しんで頂きたいですね」とのコメントを寄せてくれた。
余談だが、取材の際に店主が大のUKロック好きと判明。気づけば取材の倍以上の時間を使い、OasisやThe Clashといったバンドの音楽談義に花が咲いてしまった。
この冬はぜひ、ユニークなメニューと確かな味、そして人情味あふれる店主の待つ「きとま」でおでんを食べ、身も心も温まってみてはいかがだろうか。
【店舗詳細】
「おでんと鉄板焼スタンド きとま」
京都府京都市下京区綾材木町201‐2 日宝綾小路センター2F
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
Oasisの代表曲「Don’t Look Back In Anger 」よりも「She’s Electric」の方が好きな圧倒的少数派。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)