山でクマに遭遇した男性、とった行動が自殺行為と思いきや… 「無傷の理由」にホッとした
山の中でクマに遭遇した男性が死を覚悟。直後に判明した「意外な正体」に、驚きの声が寄せられている。
自然界には、人間の力など及ばない数々の脅威が存在する。近年メディア等で多く報じられている「クマ」は、その筆頭だろう。
X(旧・ツイッター)上では、山中で目撃したクマの「驚くべき正体」が話題となっているのだ。
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■山で遭遇したクマ、よく見ると…
今回注目したいのは、Xユーザー・ぴよさんが投稿した1件のポスト。
「山から威嚇のポーズのクマが!」という書き出しから始まる投稿には2枚の写真が添えられており、1枚目の写真には両手を広げ、天に向かって咆哮しているかのような姿勢をとったクマの様子が確認できる。
「写真撮ってる場合じゃないだろう…」と、思わずツッコミたくなってしまったが、ややズームした2枚目の写真を見て即座に納得。
こちらは「遠目からではクマにしか見えない木」と判明したのだ。たとえ正体を知っていたとしても、目を疑ってしまう光景である。
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■ひと目見て「あ、終わった…」
正体さえ分かれば笑い話だが、こちらの木は単なるクマではなく「興奮した様子のクマ」に見えるのがポイント。ポスト投稿主は生きた心地がしなかったことだろう。
同ポストは、投稿から数日で9,000件以上ものリポストを記録するほど話題に。他のXユーザーからは「本物だったら、どう迎えうつか考えてる暇なさそう」「森でこれ見たら、心臓止まる」「死ぬかと思うわ」「足跡でさえビビるのに、これは腰抜かす」「これ、仁王立ちで死んだクマが長い年月を経た姿だろ…」など、驚きの声が多数寄せられていた。
ポスト投稿主・ぴよさんは発見時の様子について「視界の端に入ってきた際に威嚇しているクマに見え、自分までの距離が数メートルの距離だったため『あ、終わった…』と思いました」と振り返っている。
なお、発見場所は関東地方と中部地方にまたがる「秩父山地」とのこと。ぴよさんは「秩父山地にはそれなりに熊が生息していますし、今年は暖冬で冬眠していない熊もいると思います」とも説明しており、そうした知識があったからこそ、より一層の恐怖を感じたことだろう。
そこで今回は現地の「クマ事情」について、ぴよさんが写真を撮影したエリアに当たる埼玉県秩父郡「小鹿野町」役場の産業振興課に、詳しい話を聞いてみることに…。
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■目撃件数の推移にギョッとするが…
山から威嚇のポーズのクマが!
と思ったら木だった。
本気でビビった…。 pic.twitter.com/4krF2ygzdb— ぴよ (@w_piyo_w) January 19, 2024
「クマの生息エリア」と聞いて、北海道や東北といった寒いエリアを連想する人は少なくないと思うが、ツキノワグマは本州および四国の山地と、広く生息している。
なお小鹿野町の担当者に確認したところ、同町内でのクマの目撃情報は2023年が約20件で、22年は約10件だという。件数がほぼ2倍となっているが「暖冬の影響であるかは断定できません」とのことであった。
また、最後にクマが目撃されたのは23年12月18日で、以降は1件も目撃情報が寄せられていないそうだ(24年1月24日正午時点)。
ここ数年、全国的にクマによる被害件数は増加傾向にあり、23年は過去最多という結果に。環境省自然開発局では21年3月より「クマ類の出没対応マニュアル」(改訂版)にて注意を促しているので、ぜひ目を通してほしい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)