視力検査でボンヤリ見えるCマーク、正しい答え方に衝撃走る 「知らなかった…」と驚きの声

意外と誤解されがちな視力検査のルール。メガネのプロが明かす「ぼんやり見えた場合」の正しい答え方について、驚きの声が上がっているのだ。

2024/01/30 04:45


 


 

■視力検査、そんな定義があったのか…

今回のポスト投稿の経緯について、坂田さんは「普段から検眼をするにあたって『あそこの眼科で「なんとなくで良い」と言われた。検査が適当だ』といったお声をよく聞いています。しかし誤解されている方が多いのですが、実際には視力検査では『なんとなくこっちかな』と答えるのが、正しい受け方です。我われ検眼をする側の人間が検査の受け方をまだまだ周知できていない現状があるのですが、少しでも正確な検眼をどこの施設でも受けられるよう、投稿させて頂きました」と、説明している。

一般的に視力検査で使用されている「C」によく似たマークは「ランドルト環」というもの。

こちらを使用した検査について、坂田さんは「ランドルト環の切れ目を答える『最小分離閾』を検査し、その検査手法は『視標がおぼろげに見えても答えさせ、その段の1/2以上の視標が見えた個所がその眼の視力である』と定義されています」と説明する。

つまり「ハッキリ見えた場合のみ答える」としてしまうと検査の前提条件が覆り、「ブレが全くない状態で答える人」と「ある程度見えたら答える人」で、数値に変化が生じてしまうのだ。

もちろん「マグレ当たり」が続く可能性もあるのだが、坂田さんは「視力検査は正解か不正解かの2択であり、同じ視力値の指標を何度か見せますが『なんとなく』の場合、半数以上正解する確率は低いので、ぼんやり見える程度でも、分かれば答えてもらうほうが良いのです」と補足している。


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■検査時に「絶対してはいけない」こと

やはり「ハッキリ見えていないのに答えると、実際の視力より良い数値に測定されてしまうのでは…」と考える人は決して少なくない模様。

しかし前出の通り、そもそも視力とは「おぼろげに見えても答えさせる検査」を前提に測定されるものなので、おぼろげな回答を含めて初めて「正確な視力値」となる。

坂田さんは「例えば、眼鏡を作る際に『できる限り良く見えるように作ってもらおう』と、わざと『分からない』と答える方がいますが、これは間違いで、眼鏡の度数は強ければ見えるというものではなく、使用者に合っている数値だから見えるのです」「わざと『分からない』と答えていると、度の合ってない眼鏡となり、結果として見えにくい眼鏡になります」と、注意を喚起していた。

また「検査時に目を細めるのはNGです。『ピンホール現象』により、見えやすくなってしまい、正確な視力測定ができません」とも補足していたので、目を細めるのがクセになっていた人は、次回から改めておこう。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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