松本人志“馬乗られ写真”で注目、週刊誌の「タレコミ」いくらもらえる? 意外な舞台裏も…
松本人志をめぐる週刊誌報道が加熱している。週刊誌の「タレコミ取材」には知られざる裏側が…。
■気になる「タレコミ」の謝礼金額
ある出版関係者は、週刊誌側が情報提供者に支払う金額は年々減っていると指摘する。
「『200~300万円もらえる』と考える人もいるようですが、それほどの大金を払う雑誌はありません。近年、どの出版社も雑誌や書籍の売れ行きが芳しくない出版不況と言われています。提供する情報の内容にもよりますが数万円、多くても数十万円というところがほとんどだと思いますよ」(出版関係者)。
週刊誌の中でも、『週刊文春』は大物政治家や有名タレントのスクープを報じることが多い。それだけに、高額の取材謝礼を支払うイメージがあるかもしれない。
だが、実際はそうしたイメージと異なるようで…。「出版業界内でも、『文春』はネタを高いお金で買わないことで有名です。情報提供者が記者と会う際の交通費やお茶代にいくらか上乗せされる程度だと思います。じつは、お金目当てで同誌に情報を提供する人は少ないんですよ」(同・出版関係者)。
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■「ガセネタも珍しくない」
では、週刊誌の「タレコミ取材」はどのように行われるのだろうか。過去に週刊誌の記者をしていたAさんに話を聞いた。
Aさんによれば、じつは「タレコミ」による情報が記事になるケースはそれほど多くないという。
「寄せられる情報の中には、いわゆるガセネタも珍しくありません。以前、私も『自分はキムタク(木村拓哉)と不倫してる。証拠も持ってる』という70代のおばあちゃんから電話を受けましたが、話が二転三転する上、直接会って聞きたいと伝えるとなぜか逆ギレされました(笑)。最近はスマホで合成写真も簡単に作れてしまうので、記者は寄せられた情報の真偽を見定めることが求められます。そうして裏付けを進めていくうちに信憑性が低いと判断され、記事にならないことも多いんですよ」(Aさん)。
玉石混交の情報の中から世間を揺るがすスクープにつながるネタを見つけ出すのは、簡単なことではないのだ。
「タレコミ取材」の際に心がけていたことを尋ねると、Aさんからは、「情報提供者ときちんと会って話すようにしていました。相手の顔を見て話すことで人柄も分かりますし、『この人は信頼できるか』を判断する基準の一つにもなりますからね。LINEやメールだけで情報提供者の顔や素性を知らないまま、記事にしないよう注意していました」という回答が得られた。
「タレコミ取材」の裏には、週刊誌記者達の地道な積み重ねがあるようだ。
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■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『正直不動産2』(NHK)、『院内警察』(フジテレビ系)、『不適切にもほどがある!』(TBS系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)