この消火器、何かがおかしい… カラフルすぎるデザインに秘められた機能に目を疑う
従来の消火器とは一線を画した「アートな消火器」。気になる開発までの舞台裏はというと…。
■開発に至った経緯は…
株式会社Casieの担当者によれば、同社の絵画レンタルのサブスクの利用者から「アートな消火器を作って欲しい」という依頼があったのがきっかけだという。
同社の担当者は、開発に至るまでの経緯に関して、「会社所在地である京都市の防災関係者とコミュニケーションを取り、『設置していてもいざという時に、どこにあるか分からない』という課題が分かり、商品開発に向けて動き始めました」と説明する。
先述したように、赤色の消火器を部屋の隅や押し入れなどに入れておくと、非常時に「あれ、どこに入れたっけ?」と慌てかねない。「アートな消火器」は爽やかな色や明るい色で、愛着の持てるデザインにすることを心がけたそう。
担当者は、「すでに住宅用消火器があるご家庭でも、見栄えが気になって普段は目につかない場所に隠してしまっているケースも多くあります。しかし、いざという時にすぐ取り出せる場所にあってこそ、本来の消火器の役割を果たすことができるのは言うまでもありません」「普段から目に付く場所に消火器を置いておくことで、自然と防災意識を持つことにも繋がります」と、カラフルなデザインの消火器のメリットを強調する。
関連記事:女性が車内で焼身自殺し死亡 目撃者と消防隊が救出に尽力するも…
■発売前から反響が…
「アートな消火器」は昨年12月に発表したところ、X(旧:ツイッター)上で大いに注目を集めた。取材した昨年12月22日時点でも、100本以上の予約が入っていたという。
発売前から話題になったことに関して、担当者からは、「多くの方に関心を持っていただき、嬉しく思っています。家庭用消火器はデザインに規制がないということを、今回の話題で知ってくださった方もいるようです。『消火器はやっぱり赤』という意見もあるようですが、ご家庭のもしもの時の備えの一つの選択肢として知っていただけましたら幸いです」という笑顔のコメントが得られた。
一家に一つ、「アートな消火器」を備えておいて損はないかも。
関連記事:自宅火災から愛犬を救おうとした60代女性が死亡 家族の制止も聞かず炎の中へ…
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『正直不動産2』(NHK)、『院内警察』(フジテレビ系)、『不適切にもほどがある!』(TBS系)。
・合わせて読みたい→自宅火災から愛犬を救おうとした60代女性が死亡 家族の制止も聞かず炎の中へ…
(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)