自宅インターホンで発見した謎の機器、驚きの正体に目を疑う… 「天才の発明」と称賛の嵐

我が家のインターホンに息子が設置した謎の機器。チャイム音を絶対聞き逃さない発明が「天才の発想」と話題を呼んでいる。

2024/02/14 04:45



■スマホに表示されたメッセージに大笑い

ことの経緯について、高木さんは「ここのところ宅配業社がインターホンを鳴らしても、留守番をしている子供がゲームに熱中していて気づかず、不在扱いにされる事件が多発していました」と振り返る。

そこで高木さんの息子は「怒られるのもいやだ」「ゲームもやりたい」というジレンマを解決すべく、「インターホンが鳴ったら自動的にゲーム画面に通知が来る仕組み」を閃いたのだ。

そこでインターホンの説明書を調べてみたところ、内部にあらかじめ「鳴らされたときに電子回路を起動する端子」が備わっていることに気づき、実際に装置を作ってみた…というのがことの顛末で、本人曰く「非常に簡単に作れる」とのこと。

高木さんは「部屋で仕事をしていたら『ちょっと見ていて』と子供からスマホを渡され、インターホンの前に立たされました。そして子供が外に出てインターホンを鳴らすと、スマホの画面に『インターホンがなりました』と表示され、大笑いしてしまいました」とも語っており、その様子を想像するだけでこちらまで笑顔になってしまう。


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■親子2代で素晴らしい発明

件の仕組みの詳細について、高木さんは「写真の通りではあるのですが」と前置き。

その上で「インターホンの下の隙間からケーブルが伸びていて、その下に電子回路がぶら下がっています」「今回使ったのはESP32というマイコン(マイクロコントローラ)で、Wi-Fiを利用してインターネットに接続できるため、今回のような用途に向いています。マイコンでインターホン端子の電圧変化を検知したらDiscordのサーバーのAPI (Webhook)を呼び出し、メッセージを送るという仕組みです」と、説明してくれたのだ。

インターホン

なおプログラムは「Arduino IDE」で、プログラミング言語は「Arduino言語」とのこと。

高専の電子工学科に通う高木さんの息子は電子回路を愛好し、将来はその道を志している。家でも時どき電子工作に励んでいるそうで、高木さんは「小さい頃からエンジニア気質だったので、高専を勧めました」「自分はIT系の研究者ですが、どちらかと言うとプログラミングや電子工作が苦手なので、息子のことが正直羨ましいです。このまま頑張って、電子回路のエンジニアになってほしいです」と、我が子の将来に期待を寄せていた。

そんな高木さんは障害者支援技術の研究者であり、日本科学未来館の副館長でもあり、「未来館アクセシビリティラボ」という研究室の室長でもあり、視覚障害者を案内するAIスーツケースなども開発しているという。

高木さんは「未来館には最新のロボット技術も展示しているので、こういったトピックに興味のある方はぜひ、遊びに来てください!」と、コメントしてい

なお、高木さんの息子が今回発明した装置は聴覚障害のXユーザーからも注目を集めており、親子2代で「人のためになる発明」を生んでいる事実に、胸が熱くなった思いである。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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